真昼の情事/官能小説


  続・食物循環

                        蛭野譲二

   2.ビー玉


  
 特製のスープを飲み終え、そのままリップサービスをしようとも思ったが、上目遣いに見上げると健二が妙にニヤニヤしている。

 「ちょっと面白いもの持ってきたんだ」。

 健二は、側の鞄からネットに入った一塊のビー玉を取り出して見せた。

 枝美子はそれを見て、健二が何をしようとしているのかすぐに想像できた。ソファーに浅く腰掛け、「もう、また変な事を考えてるんだから」と満更でもない。

 健二がソファーの前の床に直接腰を下ろすと、枝美子は両足をソファーの上に揚げる。申し訳程度のスカートはすぐに捲れ上がり、何の防護もない女の中心部が晒される。

 枝美子の下半身は下着を着けていないだけでなく、恥丘には花弁を翳らせるヘアーすら無かった。出産で陰毛を剃られて以来、ヘアーを伸ばすことも夫に禁じられていた。今でも脇毛や陰毛は全て抜き取ってしまっていて、首から下には産毛以外一本も毛を生やしていないのである。

 健二は、扇情的なツルツルの股間を暫く眺めてから、両手で内側の唇を摘み、広げるようにして中を覗き込む。ピンクの中庭の下の方には女だけの洞窟がポッカリと口を開けていて、中の肉がひくひくと蠢いていた。

 「下の口が飴玉を欲しがって、ダラダラ涎を垂らしてるよ」。

 健二の卑猥な表現に枝美子は益々欲情をかりたてられていた。体内に異物を押し込まれてゆくことを想像するだけで、特に愛撫されたわけでもないのに愛液が止めどなく湧き出してくるのである。

 実際、枝美子には以前から異物挿入嗜好があった。夫が日中仕事に出ている間に、バイブレーターで自慰にふけることもあった。野菜やレバーを挿入したままで家事をこなし、料理の隠し味を付けるといったこともしていた程である。

 準備を終えると健二は、左手の指で花弁を押し広げるようにしたまま右手でビー玉を膣の中に押し込め始める。十円玉ほどのカラフルなガラス玉が蠢く肉の洞窟の奥に消えて行った。

 初めの十数個は難無く枝美子の体内に沈んでいったが、それ以上は入れても膣圧で押し戻されそうになる。

 左手の指で膣口を押さえながら、更にビー玉を挿入し続けた。

 ビー玉が一つ入る度に枝美子の内蔵が奥の方まで押し広げられてくる。

 枝美子はその度に「うっ」とか「ううん」と喘ぎ声を洩らしていた。

 健二は一方的にビー玉を押し込むだけでなく、指を捩じ込ませてビー玉を取り出してはまた押し込める作業を繰り返していた。

 枝美子はその動作に合せるように身体をくねらせていた。最後にこれ以上は入らないというところまでビー玉を入れられる。膣壁からは、かなりの緊張感が伝わってくる。

 さらに健二は駄目押しとばかりに親指を押し入れ、ずぼずぼと抜き差しする。

 その強烈な刺激に枝美子は身体を痙攣させていた。

 健二の指栓から開放されると、無毛の割れ目からビー玉が湧き出すように姿を見せ、ボトボトと絨毯の上に落ちてきた。零れ出た玉は皆粘液にまみれで、ベトベトになっている。

 このとき枝美子の産み落としたビー玉は、十二、三個程であるが、まだ全部ではない。

 健二は興奮しながら枝美子の洞窟に再び指を捩じ込ませ残りのビー玉を穿くり出す。しかし、奥の方に押し込まれたビー玉はなかなか思うように取り出せない。

 健二は一旦その場を離れると、キッチンの方に行き、すぐに戻ってきた。手には柄の長い少し肉厚のスプーンを持っている。

 再び枝美子の前に腰を下ろすと、あらためてラビアを広げ、スプーンを女の中に差し入れる。スプーンを掻き出すように動かすと、枝美子は「あっ、あっ」と激しく吐息を洩らす。

 体内に、こんな強烈な刺激を受けたのは久しぶりである。スプーンの前後の動きに合わせて夥しい粘液が垂れ出てくる。

 それを見て健二もたまらず、淫唇に口を押しつけ、愛液を舐め取り飲み込んでいった。

 結局、ビー玉を全て穿くり出してみると、絨毯の上には二十個以上転がっていた。

 「もう、我慢できないよ」。

 健二は、そう言うと、ズボンを脱ぎ始めていた。

 「ええ、来てちょうだい」。

 女の内側を強く刺激されていた枝美子にも異論はない。粘液で妖く光るクレバスを自らの手で大きく広げて、健二の突入を促す。

 枝美子に覆い被さるようにした健二は、分身に絡み付く熱い肉管の感触を味わう。「ビー玉遊び」の時点で既に相当興奮していた健二は、直ぐに猛烈な勢いで腰を前後させ始める。

 そして、限界に近付くと「ああ、出る」と叫ぶ。

 試験勉強でこの一週間オナニーもせずに我慢していた若い精は、溜まりに溜まっていた。行き場を求めて筒先からドクドクと繰り出され、枝美子の熱い洞窟の奥にそのまま注ぎ込まれる。

 いつも健二の体内から排出される液体は、枝美子の体内に生のまま流し込まれることになっていた。産後、避妊処置をしていたので、枝美子も心おきなく健二の精を受け入れることが出来たのである。

 健二が離れた後も枝美子は、ソファーに座ったままだった。ピンクの亀裂からは、ダラダラと濁った粘液が滴り続けていた。


 遅い昼食が終わって、枝美子が冷蔵庫からアイスクリームか何かを取り出して来た。

 「暑いでしょ。これでも食べてみない?」。

 含み笑いをしながら差し出されたのは白いシャーベットだった。

 健二が一口食べてみると、あっさりとしていて僅かにミルクの味がした。ふと枝美子の胸元を見詰める。視線を上げ、目が合うと、ニヤッと笑ってしまっていた。

 「もう、バレちゃったみたいね。材料は、これなの」。

 枝美子は軽く自分の胸を擦ってみせる。そのシャーベットは枝美子自身の母乳を素材に作ったものだった。

 「この頃は、またミルクがたんさん出るようになってきてるの。だから少しでも多く健二君の口に入るようにと思って」。

 それを聞くと健二は「日にどのくらい出るの?」と質問してみた。

 「計ったことはないけど、全部足すと牛乳パック四、五本分にはなると思うわ。搾ると一回に一本分近くになるし、それも日に四、五回じゃ済まないから」。

 枝美子がそう答えると、「乳牛と較べても負けないくらいだね」と屈託なく健二が笑っていた。

 この日は特に暑かったせいもあって、健二は山盛りの母乳シャーベットを全部食べてしまっていた。



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