真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   37.エプロン姿


  
 脱衣所を出て居間に入った瞬間、俺は目を疑った。

 風呂場で肩すかしを食ったことなんかは吹き飛んじまったんだ。

 綾さんは、コンロに置いた鍋に母乳を搾っている最中だった。

 それだけだったら、別にもう驚きもしないんだが、このときの彼女は、世の男どもの夢をかなえてくれていた。

 素肌に他には何も纏わず、胸当ての付いたエプロン一枚だけを身に着けていたんだ。

 母乳を搾るために前屈みになって、魅惑的なヒップを心持ち突き出すようにしていた。

 もちろん後ろは腰に結んだ紐があるだけだから、プリンプリンのお尻がほぼ丸出しだ。

 その姿を見ただけで、やっと大人しくなったばかりの愚息は、ムクムクと起き上がってきた。

 しかも、綾さんはスリッパではなく、ヒール高いのサンダルを履いていた。

 元々長い脚が強調されて色香がムンムンに立ち込めていた。

 「お風呂上りで暑かったし、これから火を使うからクーラーもあまり効かないでしょ。だから……」。

 ほんの少し顔を赤らめて説明がましく言ってはいたが、振り返った綾さんの口元は少し笑っていた。

 ある種、夢がかなって最高だった。こんな美味しい状況になったら自分の部屋に戻る必要もない。一階のリビングに居座り続けたんだ。

 俺は、軽く世間話をしながら、目はしっかり綾さんの半裸身を追い続けていた。

 母乳を搾り終わった彼女は、具材を包丁で切ったり、フライパンを用意したりしていた。

 キッチンのところで彼女が動く度にエプロンの裾が揺れ、豊かなヒップから太股までが見え隠れする。そして、鋭角になった内股のところには、チラチラとワレメまでが見えてるんだ。

 男の本能を直接刺激するその姿にただ見ているだけでは、到底我慢できなくなった。

 綾さんの傍に寄って軽くヒップを撫でにかかった。

 「あん。まだ、お料理してるんだから」。

 また嗜められたが、俺の頭の中は完全に野獣モードだった。

 一旦手を引いて、テーブルの上を見ると、小さな蛙の人形が置いてあるのに気づいたんだ。これは、温泉に行ったときに露店の輪投げで取った指人形みたいなやつだ。

 俺は、それを素早く掴むと、また綾さんに近づいた。

 彼女は、流しで水を使っている最中だった。

 両手が塞がっているのを良いことに、後ろからクレバスを撫で上げたんだ。

 「あん、いや」。

 その声を無視して、左手の中指を前の穴にねじ込んだんだ。想像以上にスムーズに指は中に入っていった。

 「ダメよー」。

 「『ダメ』って言ってる割には、中は潤ってるよ」。

 「あん。もうちょっとしたら煮込み始めるから、それまで待ってて」。

 濡れたままの後ろ手で軽く腕を制止されたが、俺の中指には、手の甲に垂れるほどの粘液が付着していたんだ。

 その粘液は持っていた人形に塗りつけておいた。

 「やることがないんだったら、そこのお肉をフライパンで炒めてちょうだい。お望みどおりエプロン一枚だけなんだから、それくらいやってね」。

 流しに向かったまま、彼女は俺に指図する。

 「うん分かった。で、油は何処?」。

 「あっ、御免ね。それは油じゃなく、バターで炒めるのよ。冷蔵庫にあるから……」。

 彼女は、簡単に手を拭いて、冷蔵庫の扉を開ける。ちょうど中を覗くようにしていて、お尻を突き出し、いい具合に脚を開いていた。

 「そうだ!こっちも下拵えだけしておこうよ」。

 「えっ!何したの?」。

 俺は絶好のチャンスを見逃さなかった。素早く蛙の人形を綾さんのアソコにねじ入れたんだ。

 彼女は慌てて手を股間に当ててみていたが、後の祭り。人形はスッポリと入ってしまっていたから、中に指を入れない限り取り出せないんだ。

 「いやん。変な物入れないで。出してったらー」。

 「あっ、これだね。油が飛び散ると危ないからコンロから離れたほうがいいよ」。

 俺は、バターを奪い取りようにすると、苦情を無視して肉を炒めだしたんだ。

 「もー、ずるいんだから」。

 文句を言ってはいたが、彼女はその場では、身体の中に埋め込まれた物を取り出そうとはしなかった。

 一応、平静を装って料理を続けてくれていたが、エプロン姿の綾さんは、心なしか膝が開き気味だった。

 シチューは、いよいよ煮込み段階に入り、手が空く頃になった。

 鍋の中はグツグツと言い始め、居間全体が母乳の匂いにつつまれていた。

 「これ、どのくらい煮込むの?」。

 「お腹が空いているなら一時間くらいで切り上げるけど、できれば二時間くらい煮込むと美味しくなるわ」。

 そんなに時間がかかるんなら、綾さんとのエッチを食後に回すわけにも行かない。早速、打って出ることにした。

 「綾さん、お腹は我慢できるけど、その下が元気すぎちゃって、我慢できないみたいです」。

 そう言って、彼女の身体に纏わりつた。

 「あん、まだダメよー。後で入れるミルク、搾っておかないと」。

 綾さんは、俺を振り払って搾乳機を用意していた。

 ソファーに座ると、エプロンの脇からオッパイを出し、搾乳機のスイッチを入れる。

 目盛りの付いたビンには、直ぐに母乳が溜まり始めていた。

 「いつもよりミルクの出が悪いんじゃないの?」。

 「そうかしら?」。

 本当は、別に母乳の量が少ないとも思わなかったんだが、ここはカマを掛けてみたんだ。

 「じゃあ、僕も手伝ってあげるよ」。

 綾さんに腰を寄せて、手を彼女の股座にねじ込んだ。

 「あん、まだ早いって言ったでしょ」。

 構わず俺は、アソコに指をこじ入れたんだ。

 指先は、直ぐに先ほど挿入しておいた人形の底の所に達した。底にはちょうど指が入るくらいの穴が開いてる。

 その穴に指を入れて、指先に引っ掛けるように、人形を少し引きずり出した。

 「あっん」。

 「痛くない?もうちょっと脚を開いて」。

 綾さんが股間を少しルーズにすると、人形をしっかり指で捉えることができた。

 指で人形を抜き差ししたり、たまには上下に動かしたりする。するとビンの中に落ちる母乳の量が顕かに多くなるんだ。

 「ね、こうするとミルクがよく出るでしょ」。

 「ああん、お乳は出るけど、その前に変になっちゃいそうよ」。

 ものの十分も経たずに、二本目のビンにも母乳が満タンになった。

 「これで準備OKだよね」。

 搾乳機を置いてソファーに戻った綾さんに、俺は襲いかかった。

 残乳を吸い尽くすように魅惑の突端を咥え、右手はエプロンの下の湿ったところを弄り回していた。

 また中に指を入れ、先ほどから彼女の身体を犯し続けていた人形で捏ね回したんだ。

 「あーん、そんな物で弄ばれるのは、せつないわー」。

 言葉とは裏腹に花びらの隙間からは、夥しいお汁が垂れ出していた。

 「あーそうか、オモチャじゃあ物足りないんだね。じゃあ、直接いじくってあげるよ」。

 俺は人形を穿り出し、代わりに一気に指を三本ねじ込む。

 それでも彼女の身体は難なくそれを受け入れ、呆れるほどの愛液を滴らせる。

 「綾さんって、本当に水分を身体から出すのが好きなんだね。啜って飲めるくらいヌルヌルの汁が出てるよ」。

 「あーん、言わないでー。好きでしてるんじゃないわー。身体が勝手にそうしてるだけよー」。

 「じゃあ、止めちゃっていい?」。

 俺は一旦体を離し、ズボンを脱ぎにかかった。

 「あん、あー、ダメ。離れないでー」。

 目をほとんど瞑っている綾さんは、ベルトを外す音にも気付かない様子だった。

 ともかくブリーフを脱ぎ捨てると、綾さんを引き起こし、ソファーの上に膝を付いた格好で後ろに向いてもらった。上体を背凭れに突いた腕で支える格好だ。

 真後ろから見た綾さんは、ウエストに括られたエプロンの結び目の下に量感のあるヒップをくねらせていた。

 内股にはネットリと粘液が伝い、その上の少し肉ビラをはみ出させた縦筋からは、なおも濁りを帯びた液体が湧き出していた。

 俺は砲身を掴み、縦割れをこじ広げる。

 女の色香が漂うピンクの桃源郷を目にすると、もう何も考えられなかった。

 ズブッと銃口を押し当てて、そのまま綾さんに突入したんだ。

 鈍い締め付けを感じたと思った次の瞬間、その感触は、一気に増幅する。

 抽送の度に竿の皮が剥かれるような感触が繰り返される。

 動きを大きくして、綾さんの最深部に達すると、まるで穂先が潰されるかのようなきつい肉の動きに出会う。

 何とか抑えて、暫くは竿の摩擦と、俺の突き出した下腹を受け止めるプリンとしたヒップとの当たりを楽しんだ。

 「あんん」。

 小休止で砲身を抜き去ると、ドボドボと音がしそうなほどの白濁液が秘窟からあふれ出てきた。

 後は、お決まりのコースだ。綾さんをソファーの上に仰向けにして、エプロンの裾を捲り上げる。

 俺は、再び彼女にのしかかり、粘液まみれの一物を洞窟に突入させた。

 両手で鷲掴みにしたオッパイは柔らかく、指の一本一本がその形にめり込んでいた。

 ギッュとオッパイを絞るとピンクの突端から白い雫がタラリと流れ出た。

 「あっ、あーー」。

 その声と同時に俺の銃身は、強烈に締め上げられた。

 いつものように派手にミルクを撒き散らしてのセックスではなかったが、相変わらず拳銃の暴発を防ぐのに必死だった。

 うねるような締め付けは、なおも続き、いよいよ俺も窮地に追い立てられる。

 「ああ、来て」。

 「うっ、うっ」。

 「あっ、もういっちゃう。来てちょうだい」。

 「ううっ、出るよ」。

 「あっあー。出して、出して。中に、中に一杯出してーー」。

 彼女の中で身動きが取れないほどに締め上げられた俺は本当に限界に来ていた。

 「もう、どうにでもなれー」。

 そう心で叫んで、綾さんの中に俺のこってりとしたエキスを流し込んでいた。


 この後、二人で食べたクリームシチューの味は格別だった。

 流石に最後に加えた生クリームは市販のものだったが、深皿から漂う母乳の匂いは顕かに綾さんの女の香りだった。

 食後には、お返しに俺の生臭いクリームを飲んでもらった。

 サービスのつもりか綾さんは、この晩そのまま裸にエプロンで居てくれたんだ。

 正面からでも彼女のオッパイは、エプロンから半分近く食み出していた。

 片付けなどで彼女が動き回り、少し横を向けば、乳汁の滲み出るピンクの突端までが見え隠れする。

 そんな姿を見せ付けられては、愚息もまだまだ納まらない。

 腹がこなれてきた頃には、またエプロン姿の綾さんに抱きつき、適度な弾力のオッパイを弄んでいた。

 乳輪を摘み上げれば、もう、いつもと変わらずミルクが噴き出してくる。

 この日は、綾さんの母乳をまだ本格的に飲んでいないのを思い出した。

 迷うことなく白汁の滴る突端を咥え、思いっきり乳首を吸い上げたんだ。

 ちょっときついくらいに思ったんだが、意外に彼女は目を閉じて気持ち良さそうにしていた。

 このときの俺は、何故かそれが少し不満だったんだ。

 彼女の下半身に手を伸ばし、再び女の園を攻め立てていった。

 「あーん、ダメよ。オッパイ吸われながら弄られたら、またおかしくなっちゃうー」。

 「おかしくなって、体中からいろんな水分が出てくるんだ」。

 「あん、それ以上言わないで」。

 「じゃあ、可愛そうだから綾さんにも水分補給してあげるよ。ただし下の口にね」。

 俺はのしかかり、女の濡れそぼった注ぎ口に水分補給のための管を挿入した。

 綾さんの下の入り口は、固い肉管の侵入を察知すると、いつものように強力に締め付けてくる。

 彼女には、結局夜更けまでに更に二回、俺特製のクリームシチューをご馳走させてもらった。



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