真昼の情事/官能小説

  ミルク宅配便

                        蛭野譲二

   7.緊急事態


  
 家にたどり着いた私は、すっかり上気していました。

 ものの三十分くらいなのに、ノーパンで外を歩くのがこんなにドキドキするとは思いませんでした。

 普段は、私の大きすぎる胸への視線が気になるのに、この時は全然違いました。皆が私のスカートの中を見透かしているようで、怖くてまともに歩けませんでした。

 結局、食品売場を一回りするだけで精一杯でした。四、五人並んだレジの待ち時間がこんなに長く感じたこともありません。

 ウチに上がったら、買い物袋を置き、そのままトイレに直行しました。

 オシッコはほとんど出ませんでした。でも、拭ったトイレットペーパーには、ベットリと嫌らしい蜜が付着していました。

 気分は相当に高ぶっていたんですけど、この時はオナニーをせずに直ぐにトイレから出ました。でも、まだ少し液が出続けていたので、そのままショーツは穿かず、夕食の支度にかかることにしました。

 テーブルの上には、先ほど私の中に入っていたキュウリがまだ載っていました。それを流しの方に持ってゆき、まな板の脇に置きました。コーナーに捨ててしまっても良かったのですが、何故かそうせずにいたのです。

 ガス台の火を付けようとしたとき、チャイムが鳴りました。宅配便が来たのです。

 インターフォンの声は、坂崎クンです。

 何時もの様にリビングに上がって貰います。

 クーラーボックスに母乳パックを詰める前に、アイスコーヒーを出してあげます。当然のような顔をして、搾乳器をセットしました。

 何時もの様に彼に背を向けブラからオッパイを出しました。搾乳器のスイッチを入れると何時にも増して母乳が良く出てきました。見る見る瓶にミルクが貯まってゆきます。

 乳首が痛くならないように何度か吸い口から空気を入れるようにします。でも、この時は搾乳器を外しても母乳が結構な勢いで噴き出し続けていました。既にミルクは搾乳器に満タンになっていました。

 ティッシュがテーブルの上にあったので、私は咄嗟に振り向きました。彼に見せつけるつもりじゃなかったんですけれど、オッパイは出したままでした。

 その時彼と目が合ってしまったんです。

 直ぐにティッシュを乳首に当てたのですが、隠せているのは乳首の辺りだけです。

 さすがに、坂崎クンは慌てて目を逸らせます。

 「ちょっとビックリさせちゃったわね」。

 私は、彼が狼狽えないように笑顔をつくって話しかけました。

 ブラジャーのカップを引き上げ、ティッシュごと乳首をブラに軽く納めます。ともかく搾ったミルクをアイスコーヒーに継ぎ足し、テーブルに座っていた彼の前に差し出しました。辛うじて乳首は隠れていたものの、ブラジャーは丸出しの状態でした。

 そのまま、私はブラに手を入れ乳首を拭います。

 彼は俯いていましたが、やはり剥き出しのオッパイが気になるようです。

 盗み見る視線を感じると、私の胸はさらに熱くなってきます。

 もうその頃は当てがっていたティッシュは、べちょべちょになっていました。でも、溢れる母乳の勢いは、全然弱まっていませんでした。

 ティッシュで拭うのは諦め、またブラを引き下げ搾乳器を当てました。

 「ゴメンね。お乳が止まらなくなっちゃったの」。

 照れを紛らす様に、そんなことを言いながら、さらにミルクを搾り続けていました。そうしたらまずいことに、反対のオッパイからも母乳が噴き出し始めたんです。一応母乳パッドは当てていましたが、既に吸収力の限界に来ていました。ブラジャーのカップの下からミルクがこぼれ出しています。

 一旦搾乳器を止めてみたんですけど、当てがっていた右のオッパイからもまだ母乳が止まりません。

 私は、思い切って彼に声をかけました。

 「お乳が全然止まらないの。悪いんだけど片方を吸ってくれないかしら?」。

 彼はビックリして私の顔を見ます。

 「ええ?」。

 「ねっ、お願い。緊急事態だから」。

 私は、彼の返事も待たずに左のオッパイも露出しました。

 「急いで!」と催促すると、やっと彼は腰を上げました。

 オッパイを下から支えるようにして、彼の目の前に差し出します。乳首からはボタボタとミルクが垂れだしていました。

 彼は口を尖らすようにして乳首をくわえてくれました。これで母乳がこぼれるのは何とか防げます。

 一応、吸ってはくれているのですが、乳首の先だけを口に含んでいるのでミルクを吸い出されているような感じはしませんでした。初めてなので仕方がないとを思うのですが、オッパイが張って痛かった私は少しじれったく思いました。

 「もっと思いきってくわえて!。乳輪の辺りを舌と上顎で押し潰すようにしながら吸うのよ」。

 そう言うなり、彼の頭を抱き寄せるようにして、オッパイに押し付けました。

 彼は一瞬目を上げて私を見ましたが、口を離すことはなく吸い続けてくれました。

 「そうよ。押してー、吸ってー。押してー、飲んでー」。

 何度か咽せていたみたいですけど、だんだんお乳を吸うのがうまくなってきたみたいです。

 十分近くも吸って貰ったでしょうか。ようやくオッパイが楽になりました。

 気持ちよくなってきたためか、私はボーッとキッチンの方を眺めていました。まな板には料理途中の素材が置きっぱなしになっています。そこには、つい一時間前まで私の体の中に入っていたキュウリも置いてあります。それを意識すると僅かにあそこが疼くのを感じました。

 服を整えてから母乳パックをクーラーボックスに詰め始めています。

 「ねえ、今日もウチが最後?」。

 「はい」。

 「これから戻って、センターでも仕事するんだぁ」。

 「ええ。でもお金と伝票の処理だけだから、たいした事はないんですよ」。

 私の頭の中には、ある企みが浮かんでいました。

 「ねえ、良かったらお仕事終わって、またウチに寄らない?。変なことまでやって貰っちゃったから、お礼に夕飯ご馳走するわ」。

 「えっ、でも悪いですよ」。

 「そんなことないわ。あっ、そーか、デートね。それじゃ彼女に悪いわね」。

 「いえ、そうじゃありません。彼女なんて居ませんよ」。

 「じゃあ、いいじゃない。私も一人の夕御飯に飽きちゃってるから。ねっ」。

 彼はまだ迷っているようでした。でも、もう一押しと思った私は、さらに駄目押しをします。

 「やっぱり、こんなオバサンとじゃ、いやよね」。

 「いえ、そんなことはありませんよ」。

 最後は、女の武器を使って誘惑?しました。

 クーラーボックスの所から冷蔵庫に手を伸ばすとき、少し勢いをつけて向き直ったんです。この時も軽い生地のプリーツのスカートを穿いてましたから、ふわっとスカートが広がったんです。

 もちろん、パンツを穿いてないことまでは分からないはずですが、これで決まりです。

 「こっちに来れるのは一時間以上後ですけど、構いませんか?」。

 「構わないわ。でも、約束よ。来てくれなかったら食べ物が余っちゃうから」。

 彼が出ていった後、暫く瑠美の相手をしました。料理の下ごしらえは出来ていましたし、彼がまた来るときまでに瑠美を寝かしつけておきたかったからです。

 寝室に行き、お化粧を直して、衣服を整えます。

 本当は着替えようかとも思ったのですが、それだとあからさまに誘っているみたいなので、着替えはしませんでした。ただ、スカートはウエストの所を一回折り返して、少しミニの度合いを増しておきました。

 娘のおしめを取り替えて、お乳を飲ませたら、直ぐに寝てくれました。



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