真昼の情事/官能小説

  ミルク宅配便

                        蛭野譲二

   2.夏の日


  
 夏のある日のことです。

 その日は、朝から暑かったせいもあって、薄着で居ました。上はノースリーブのニット素材のブラウスです。下には授乳用のブラだけを着けていました。授乳用といっても最近のブラジャーはレース使いがお洒落だったりして、意外に野暮ったくないんです。

 スカートの中が蒸れないように、軽い生地できていて少しフレアラインのものを着ました。普通フレアスカートって家事をしたりするのにウザかったりするのですが、このスカートは特に短いもので、その心配はありません。ただ、鏡に映った自分を見たときには「ちょっと大胆かな」と思いました。

 でも、外出するときには着替えればいいし、何よりも暑さ対策を優先することにしました。今、我が家では冷房をあまり入れないようにしているからです。

 子供が風邪をひくといけないし、「乳児の間が汗腺の発達に一番大事な時期だ」と言う夫の考えを実践してるんです。

 午前中に洗濯をした後、瑠美にオッパイをあげてたんです。何時ものことですけれど、授乳が終わってもまだだいぶお乳が残っている感じでした。

 乳首を除菌用のウエットティッシュで拭いて、残乳を搾ることにしました。母乳パックにして、冷凍にしようと思ったのです。

 電動の搾乳器を当てると、まだ出るわ出るわで結局パック二つ分のミルクが搾れました。量にして五百ミリリットルくらいです。

 こんなにお乳がでるのに、パックにするなんて不思議に思われる方もいるかもしれませんが、これには理由があります。

 全部ではないのですが、パックにしたミルクは、ほとんど母乳バンクに回しています。私は、赤ちゃんのために母乳を提供するネットワークにドナーとして登録しているんです。

 このネットワークは本来ボランティアなのですが、ドナーには多少ですけれど協力助成金が出るんです。助成金は、提供した母乳の量に応じて支給されるので、私の場合は馬鹿にならないのお小遣いになるんです。

 午後になって、部屋の掃除をしました。掃除中は窓を開けて、クーラーは完全に止めていましたから、かなり汗が出ました。

 身体が熱くなってくると、お乳が張ってくるんです。まだ、瑠美は泣き出してはいませんでしたが、オッパイをあげることにしました。うちの子は手がかからない方で、あんまり泣きません。それで授乳することにしたんですが、あまりお腹が空いてなかったようで、左から右のオッパイに変えて直ぐに、吸うのをやめてしまいました。

 でも、乳首はくわえたままで、口をくちゅくちゅ動かして遊んでいました。掃除で一息ついていたこともあり、私も暫くそのままにしてボーっとしていました。

 すると何か段々気持ちよくなってくるんです。また乳首が大きくなり始めていました。

 「あっ、まずい」と思い、乳首を口から引き離そうとしました。しかし、そうすると瑠美は、逆にまた乳首を吸うようにするんです。お乳を欲しかったのではないはずです。

 顎を掴んではずすのは簡単だったんですけれど、その時は単に身体を遠ざけるようにしました。でも乳首に口を吸い付けたままでした。

 結局、二、三回そんなことをやっていると、乳首は完全に立ってしまいました。

 直ぐに瑠美をベッドに寝かしつけて、まだ母乳の滴り出るオッパイにガーゼをあてがいました。

 普通なら残乳を搾るんですけど、この時はそうしませんでした。湿ったガーゼの擦れ具合が妙に気持ちよくなります。右の乳首にもガーゼを当ててみると、何とも言えないいい気持ちでした。ガーゼ越しに手のひらを押しつけ、両手とも各々のオッパイに円を描くようにして刺激し続けました。椅子に背中を預けて目を瞑ります。

 気持ちがどんどん高ぶり、頭の中では、オッパイを弄っているのが自分の手ではなくなっています。さらに続けると、お腹の中がキュッと引き締まるような感覚が走りました。

 私は我慢できずに、スカートの裾をたくし上げ、ショーツの上からあそこをなで回します。指先には生温かい湿り気を感じました。

 二十分ほどもそんなことをやっていたのでしょうか。一際強く身体の中心が収縮するのを覚えています。



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