真昼の情事/官能小説

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                        蛭野譲二

   1.夫は単身赴任


  
 私は専業主婦で、まだ小さな女の子が一人居ます。

 今は「専業」ですけれど、結婚後も妊娠するまではOLをしてたんです。

 家計は夫の収入でまかなって子育てに専念していますけど、今の家には娘の瑠美と二人だけで暮らしてます。

 夫は私が出産して直ぐに単身赴任になってしまって、まだ暫くは戻れそうもありません。

 ただ、そうは言っても外国ではないので、ほぼ毎週帰って来るんです。いわば週末だけの夫婦です。

 彼は、家にいるときは結構こまめに、家のことや子供の世話をしてくれます。収入もそんなに悪くないので、取り立てて夫に不満はありません。

 「亭主達者で留守が良い」なんて言いますから、その意味では申し分がない環境って言えるかもしれません。

 ただ、夜の生活の方はちょっとご無沙汰気味です。

 夫との営みは、新婚当初を除けば、だいたい週一でした。私も仕事を持っていたので、どうしても週末が多かったんです。

 私が妊娠してからは、夫には悪いんですが、当然のように縁遠くなりました。

 長女を出産してお医者さんからOKをもらったと思ったら、直ぐに夫は転勤です。もちろん、転勤して直ぐは、毎週帰ってくる度に夫婦生活をしていましたが、この頃はそうでもないんです。

 金曜の晩に帰ってこれた週は、たいてい愛し合っていますが、帰りが土曜日になったときは、ただ単に寝に帰ってくるようなものです。家にいるときは、ちゃんと瑠美の相手をしてくれるんですけど、その分、夜がおろそかになってしまっています。

 最近では、月に二回くらいではないかと思います。

 回数は少なくなりましたけど、夫は愛してくれるときは手抜きをしません。私が結構満足するまでしてくれるんです。

 私の場合、妊娠中はその気になりませんでしたが、出産後はそっちの方の欲求も直ぐに戻りました。と言うよりも、むしろそれ以前より欲求が強くなってるみたいなんです。

 夫と身体を交わらしているときの快感が以前より深いんです。

 でも、その快感を得られるのは一週間か二週間に一度です。

 その反動かどうか分かりませんが、この頃はふとしたときに、妄想をしていることが多くなっています。

 恥ずかしいんですけれど、夜に一人でしてしまう回数も増えてきました。結婚してからは、ほとんど自分でなんてしなくなってたのに、今は二日と空けずに耽ってしまっているんです。

 それに、テレビや小説でエッチなシーンがあったりすると、自然に手が胸や脚の付け根に伸びていたりするんです。

 日中はモノを入れたりするまではしないんですが、手で暫く撫で続けていたりします。

 この頃、自分でも怖いなと思っているのは、授乳しているときに感じてしまうことです。

 私は、お乳の出がものすごく良くて、子供を母乳だけで育てています。

 元々牛乳は好きでしたし、妊娠中から育児の勉強をけっこう真剣にしたので、お乳を出すためのストレッチやマッサージをこまめにしていたんです。

 その甲斐もあってか、三十週を過ぎた頃からお乳が漏れだしていました。瑠美を産んでからは、堰を切ったように母乳が湧きだしていたんです。

 その量は、お医者さんも「希にみる出の良さ」と言うほどで、赤ちゃんが飲みきれないくらい多いんです。

 一度に乳首から噴き出す量も多くて、初めのうちは母乳をわざわざ哺乳ビンに搾って与えていたくらいです。そうでないと瑠美がむせて飲めないんです。

 二ヶ月目に入ってからは、初めに少し搾乳すれば直接飲めるようになりましたけど、今でも授乳中に二、三回は咽せているんです。

 ただ、半年を過ぎた今は瑠美も飲み方を心得て、欲しいだけ飲んだ後は、乳首をくわえているだけのことが多くなりました。

 直ぐに寝てしまったときは良いのですが、乳首で遊んでしまうときがあるんです。

 そういうときに、たまに乳首が立ってしまうんです。

 そうなった場合は、泣かれないように乳首を口からはずすんですけど、その後で残乳を搾ってるときや乳首を拭いているときに、子宮にズンとした感覚が走るんです。

 自分でも「何で」って思うんですけれど、その時は、たいてい下着を汚しています。

 私は元々濡れやすいタチですし、乳首も感じる方なのですが「よりによって子供に感じさせられてしまうなんて」って思ってしまいます。

 やっぱり、夫との頻度が少ないので、自分では気が付いていなくても欲求不満になっているのかもしれません。



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