真昼の情事/官能小説


  食物循環

                        蛭野譲二

   15.逆転


  
 翌週。

 健二はうきうきしながら、枝美子の家に向かっていた。

 先週の出来事から、訪問の目的は、完全に違うものになっていた。

 もちろん枝美子を抱けるものと確信していた。しかも、それ以上のことが出来るかもしれない切り札を手に入れていたのである。

 余裕しゃくしゃくで玄関の扉を開いた健二だが、枝美子の姿を見ると思わず息を止め、生唾を飲み込んでいた。

 迎えに出た枝美子は、健二の想像を越える大胆な格好をしていたからである。

 その日、枝美子が着ていた洋服は、黒ずくめだった。

 薄い生地のブラウスは、シースルーと言ってもよいほどで、枝美子の白い身体を浮き出させていたし、その下に着けている黒のブラジャーは、その輪郭はおろか生地の質感までもがありありと見て取れる。

 スカートはタイトで、膝上二十センチ以上の超ミニである。

 その短いスカートの裾からは、黒のストッキングを穿いたすらっと長い脚が伸びている。

 しかもその日に限って、スリッパではなくエナメルのハイヒールサンダルを履いている。

 枝美子が腰を落として健二にスリッパを勧めると、ストッキングの上の部分までが剥き出しになる。

 健二がすかさず枝美子のスカートの中を覗くと、白い太腿の付け根までが一瞬見えた。

 「やはり、今日も何も穿いていない」。

 健二は、そう心の中で呟いた。

 何時ものように健二をソファーに座らすと、枝美子はティッシュペーパーの箱だけを持って、健二のすぐ脇に座る。

 スカートがずり上がって、黒いガーターベルトが少し覗いている。

 枝美子は「今日もお願いね」と言うなり、ブラウスのボタンをはずし始めた。

 もはや二人の間に説明や言い訳は不要だった。

 枝美子がミルクの滴る豊かな乳房を剥き出しにすると、健二はむしゃぶり付くように乳首を咥え、枝美子のオッパイを吸い始めた。

 健二はたっぷりとミルクを飲み終わると、一息つく。

 「また見せてもらえますか」。

 健二の言葉に枝美子は笑顔を浮かべ、仰向けになってソファーの上に横になる。

 「さ、どうぞ」と声をかけてきたものの、今日の枝美子は自分からスカートを捲り上げるようなことはしなかった。

 健二は枝美子の太腿の傍らに位置を決め、床に直に腰を降ろす。

 そしてスカートの裾を摘むと、ゆっくりと捲り上げてみる。ガーターベルトで吊られたストッキングが健二の心をそそる。

 太腿が全て剥き出しになり、その上の部分までが明りに晒される。無毛の丘の亀裂からは、ピンクの肉が覗いている。

 枝美子に内腿を開かせ、両手で亀裂を広げてみる。

 ピンクの肉片は、すでにたっぷりと湿り気を帯びていて、特に女の入口はべとべとになっていた。

 ゆっくりと指を入れ、中で捩るようにすると、指に圧迫感が伝わってくる。

 さらに指をこね回すと、肉が絡み付いて、健二の指を締めつける。

 指を前後に動かし始めると、枝美子の喘ぎ声が聞こえてきた。

 暫くすると、枝美子が「来て」と催促する。健二もズボンの中がパンパンで相当苦しくなっている。

 健二は急いで、ズボンとパンツを脱ぎ降ろすと、枝美子に覆い被さっていった。

 枝美子の手は、素早く健二の分身を掴むと自らの体内に導いた。

 健二は腰を激しく上げ下げする。

 先週と違って少し余裕があるためか、枝美子の蜜壷の中の感触を味わうことができた。

 彼女の方も前回より長い時間至福の時を感じることができた。

 そして若い男根が限界に近付く頃、枝美子も達していた。

 健二が「あっ、出る」と言った次の瞬間、枝美子の中に青い精が勢いよく注ぎ込まれた。


 枝美子が後始末を終えた後も、健二は彼女の陰部を弄んでいた。

 内側の唇を摘んで引っ張ってみたり、両手の人差し指を同時に差し込んで左右に開き、中を覗き込んだりしていた。

 そのうちに健二の指先が枝美子の尿道口に触れ、偶然爪で軽く引っ掻いてしまった。

 枝美子はビクンと身体を振るわせた。

 「この小さな穴は何?」。

 その反応を見た健二が聞いてきた。

 「そこは、やめてね。オシッコの出るところだから」。

 枝美子が言うと、健二は手を離し、あらためて枝美子に顔を向けた。

 「あのー、一つお願いが有るんですけど」。

 「何?私で出来ることなら何でも言って」。

 その言葉を聞くと、健二は唐突な要求をしてきた。

 「オシッコをするところを見せてもらえませんか?」。

 「えっ、冗談はよして。急にどうしちゃったの?」。

 枝美子がむっとした顔をする。

 「実はこんなものを見つけたもんですから」。

 健二が上着のポケットから一枚の写真を取り出して見せた。

 その写真を見た途端、枝美子の顔からは血の気が引いていった。

 写真は、屋外で枝美子がオシッコをしている瞬間を捉らえたものだった。

 亡き夫との野外プレイの時に撮ったものに違いない。

 「それ、何処に在ったの?」。

 枝美子が慌てて聞くと、健二が答える。

 「この間貰った革ジャンの内ポケットに入っていたんだ。この他にも、あと二枚入っていたよ」。

 先週、夫の服を捨てる前に粗方のジャケット類のポケットは調べておいたはずだったが、ブルゾンの内ポケットまではみていなかったのである。

 「健二がこの恥かしい写真を持っていて、たまたま義理の姉にでも見つかったら大変なことになってしまう」。

 枝美子はそう考えると「何とかして写真を取り返さなければ」と必死で思案した。

 「もしも、オシッコをするところを見せてあげたら、その写真は返してくれる?」。

 健二に相談を持ちかける。

 「うーん、いいよ。だけどもう一つお願いがあるんだ。それをきいてくれたら全部返すよ」。

 「もう一つって何?」。

 「今度、外でデートしてよ。できれば恋人みたいに」。

 その答えを聞いて枝美子は、ほっと胸を撫で降ろした。

 映画や御飯をおごるくらいの事で済めば安いものである。

 結局、枝美子は健二の要求を呑むことにした。

 ただ、この場に持っている写真は見せられた一枚だけで、それは今日返してくれるが、「残りの写真はそのデートの時に返す」と言うのだ。

 ともかく、一枚だけでも写真を返してもらわなくてはならない。

 枝美子は不承不承、健二を風呂場に誘った。

 枝美子はサンダル履きのまま風呂場に入ると、入口の方に向き直る。

 健二は脱衣所側にしゃがみこんで嬉しそうに枝美子を見詰めていた。

 夫の前では何度もオシッコをしたことがあるが、年下の甥の目の前でするのは、やはり屈辱的である。

 考え込むように動作の止っていた枝美子だったが、覚悟を決めるように健二の顔を見るとスカートに手を伸ばす。

 そして、スカート裾をを少しずり上げると、その場にしゃがみ込んだ。

 健二から脚をもっと開くように指示が飛ぶ。

 枝美子は少し膝を広げて再び目をつむり、下半身に意識を集中させた。

 一分近く経ってようやくオシッコが出始めた。

 初めチョロチョロとしか出ていなかったオシッコが徐々に勢いを増してタイルに落ちて行く。

 その様子を健二は瞬きもせずに見詰めていた。

 オシッコが終わり、目を開けると健二がティッシュペーパーを持っていた。

 「僕が拭いてあげるよ」。

 健二の手が枝美子の股間を撫で上げる。

 拭き終えた後、健二が使用済みのティッシュペーパーでを観察していた。

 「何かネバネバしたものが付いてるよ」。

 健二がそう言ったとき、枝美子は顔を真っ赤に染めていた。



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