真昼の情事/官能小説


  食物循環

                        蛭野譲二

   3.特製カクテル


  
 ダイニングルームに戻ると、すでに一郎は晩酌の準備を終え、ソファーにもたれかかっていた。

 部屋に入ってきた枝美子の色っぽい姿を見て、一郎から笑顔がこぼれた。

 まずは、ビールで乾杯をする。

 授乳もあるので、枝美子はほとんど酒を飲むことはないが、ビールでの乾杯にだけは付き合うことにしていた。

 ビールを注ぐとき、枝美子はテーブルの前に立ち、腰を低くして上半身を屈めるように腕を伸ばす。

 すると、第三ボタンまではずしてあるブラウスの前が割れ、ブラジャーに包まれた豊かな胸が一郎の目の前に晒されることになる。

 この艶かしいポーズから二人の酒宴は始まるのである。

 「いつ見てもいいオッパイだよな、しかもまだ、だいぶ張ってるみたいだな」。

 一郎は枝美子の胸元を眺めながら話しかけてきた。

 「この頃は、かえってお乳の量が増えたみたい。さっきも亮太が充分飲んでくれたはずなのに、まだ張ってる感じなの。今でも昼間なんか、けっこう捨ててるの」。

 枝美子は、出産当初から母乳の出が非常に良く、いつも多量のミルクを持て余していた。入院中は他の赤ちゃんにも母乳を吸わせてあげていたし、今でも検診に行くと何人かに分けてあげているほどだ。

 母乳の量は今以て全く減らず、授乳の後に搾乳しても、少なくとも哺乳ビン二本分以上は残乳が出るのである。

 入浴の際も浴槽に浸かっていると、いつも乳房が張り、自然にミルクが溢れ出してしまう。この時は特に搾ってもいないのに、噴水のように母乳が噴き出してしまうのである。

 外出の時は、粗相を避けるために、家を出る前の搾乳は欠かせない。それでも三時間もたつと母乳が溢れ出してくる。二、三時間に一回は搾乳しないと、洋服の上まで滲み出てしまうのである。

 実は、この二人の酒宴は、枝美子の出過ぎる母乳の処分も兼ねているのである。

 ビールを飲むのは、大ビン一本だけで、すぐにウイスキーに切替えることになっていた。

 この日も一郎がビールグラスを空ける前に、枝美子はウイスキーの準備を始める。

 別のグラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。

 一旦グラスをテーブルの上に置くと、ブラウスの前をはだけ、ブラジャーの中から左の乳房を引き出す。弾けるように飛び出してきた乳房は、マスクメロンよりもかなり大きい。

 枝美子は慣れた手付きで右手を乳輪の縁に当て、親指と他の四本の指で乳房の頂上近くを押し潰すように搾り始める。

 乳首の先に極小さな白い玉が浮き出したかと思うと、乳首とグラス間に二、三本の白い筋が走る。グラスの中では、琥珀色の液体が徐々に白濁し、象牙色になっていった。

 有り余る枝美子の母乳の処理対策は、ウイスキーのミルク割りを作り「二人の酒宴」の飲み物にすることであった。

 母乳は、大人が飲むと、味気なくマズいものと言われているが、ウイスキーに割ると、水割りと牛乳割りの中間の味がして、すっきりとした飲み物として味わえるのである。

 一郎もこの味に慣れ、朝食の時も牛乳の代わりに枝美子のミルクを飲むようになっていた。

 最近ではカレーやシチューなどの料理も母乳で作るようになり、他にもお菓子造りなど色々活用するようになっていた。

 元々一郎は胸の大きな女が大好きだった。見事なオッパイを晒した枝美子の姿を見ながらゆっくりと酒を飲むのをいつも楽しみにしていた。

 「乳首の色もだいぶ元の色に戻ってきたし、色っぽいオッパイだよな」などと言って、一郎は悦にいっている。

 「恥かしいからあまり見詰めないで、またお乳が張ってきちゃう」。

 授乳期間中の女性は、赤ん坊の泣き声を聞くと乳房が熱くなり張ってくるものだが、枝美子の場合はそれ以外にも、女を意識しているときに胸をまじまじと見つめられると、乳首が立ち、乳房が火照ってくるのだった。

 しかもそういうときは、下半身も反応してしまい、女の部分からも恥かしい液体が垂れだしてくる。

 枝美子は感じやすい体質で、愛液の量も人一倍多い。人に見詰められることにも興奮するタイプで、外出時に膝のあたりまで愛液を滴らせたこともあるほどだった。

 「オッパイを見られてるだけで、下の方も濡れてきたんじゃないのか。絨毯にまたシミをつくるのか」。

 腿を擦り合わせているところを一郎に目ざとく見つけられ、枝美子は頬を赤くするのであった。

 グラス一杯のミルクを搾り終わると、マドラーでかき混ぜて一郎の前に差し出す。

 このとき剥き出しのままになった左の乳首から白い雫がポタポタと滴っていた。

 その姿を見ると、一郎の股間は膨張を始めていた。

 「こっちに座りなよ」。

 「ちょっと待って、一杯じゃ済まないんでしょ」。

 一郎に誘われたが枝美子は立ち上がり、食卓の方に歩いて行った。食卓の所で前のめりになって、何か物を取ろうとしていた。

 一郎が枝美子の腰のあたりに目をやると、ミニスカートの裾が上がり、何も穿いていないお尻が割れ目の上まで見えていた。

 一郎のズボンの中は一気にパンパンになっていった。

 電動式の搾乳機を持った枝美子がソファーに座り、器具のセットを始める。

 右の乳房をブラジャーから引き出し、吸引口を乳首にあてる。スイッチを入れるとプーンというモーター音がしはじめ、やがて取り付けられた瓶に米の研ぎ汁の様な液体が溜まり始めた。

 「本当によく出るよな、いったいどれくらい出るんだよ」。

 ウイスキーのミルク割りをちびちび飲みながら一郎が話しかけてくる。

 「亮太の飲む分がどれくらいかはよく分からないけれど、赤ちゃん二人分以上は楽に出てるみたい。私にとっては赤ちゃんが二人居るようなものだけどね」。

 「じゃあ、赤ん坊に戻ってみるか」。

 枝美子にからかわれると一郎はそう言って、指でブラジャーのカップの部分を引き下げる。左の乳首に口を押し当て、舌で二、三回乳首をころがした後、思い切り吸引を始めた。

 「もう本当に子供なんだから。でも、女の性って不思議なもので、オッパイを吸われるのって気持ちがいいの」。

 一郎の先制攻撃に一旦たじろいだ枝美子もまんざらでもない。

 一郎は、左手をスカートの中に差し入れた。ノーパンのお尻を軽く撫で上げた後、手を前にまわし股を割る。無防備の上、既に濡れきっている女の中に指を挿入するのは容易いことだった。

 「やっぱり、もうドロドロじゃないか」。

 一郎はさらに指を増やし、枝美子の身体の中で人差し指と中指を動かし始める。すぐに液が溢れ太腿やお尻を濡らし始めた。

 たまりかねた枝美子が搾乳機をはずす。すでに二本目のビンもミルクで満杯になっていた。

 待ってましたとばかりに一郎はズボンを脱ぐ。横向きに押し倒した枝美子の背後から一物を近づけ、突き上げるように一気に花弁の間に分けいった。

 さらに両腕を前に回り込ますと、枝美子の乳首を摘み、揉みほぐしだした。乳首からはまだ残っていたミルクがジクジクと滲みだしていた。

 一郎は腰を突き上げる形でバックからピストン運動を続ける。枝美子はこの間に何回も達してしまっていた。

 一郎が限界に近付き一旦動きを緩める。

 「いいの、来て」。

 それを察知した枝美子が囁くと、一郎が一気に腰の動きを速めた。

 そして一段と深く腰を突き出すと、一瞬の静止があって、大量のほとばしりを枝美子の中に散らせた。



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