真昼の情事/官能小説


  続・食物循環

                        蛭野譲二

   9.広場での昼食


  
 芝生の広場で昼食を取ることにした時には、枝美子はへとへとになっていた。

 しかし、この時以降も枝美子は気を緩めることはできなかった。

 健二が陣取ったのはベンチではなく、広場の端の方で、シートを敷いて芝生の上に直接座ることになったのである。

 サンダルは履いたままにさせられたので正座するわけにも行かず、膝を抱えるか、横座りするしかなかった。何れにしても太腿を浮かす格好にならざるを得ず、見る角度によっては素通しの股間を覗かれてしまう。

 枝美子は人の居る方を背にして、健二と斜に向い合うように座ろうと思った。

 しかし、元々少しでも屈めばお尻がはみ出してしまう格好である。健二の方を向いたまま屈み込めば周囲の人達にノーパンのお尻を晒してしまうことになる。

 やむを得ず一旦健二に背を向けて屈み込み、腰を下げてから向きを変えることにした。

 枝美子が屈み込むと、健二の目の前に陽光を浴びた裸のお尻が丸出しになる。

 「何だ、愛液で膝の下までグッショリじゃないか」。

 健二の声に振り向いた枝美子は体のバランスを崩し、シートの上に尻餅を着いてしまった。

 軽い生地の襞スカートは、その風圧でフワッと捲れ上がってしまい、周囲の注目を集めてしまった。

 パンティーを穿いていないことを気付かれたかもしれない。短いスカートの裾を押さえたまま枝美子は食事どころではない。

 一方、健二は用意したバスケットを広げると、鼻歌気分で食べ始めていた。そして、枝美子のカーディガンのボタンをまた勝手にはずし始める。

 枝美子は「待って」と両手で胸を押さえる。しかし、もともと胸の辺りが突っ張り切っているカーディガンのボタンは、はずす方がそれを阻止するよりもはるかに簡単だった。

 健二は取り合わずボタンをはずし切り、ブラジャーに包まれた巨大な乳房を露にする。

 「どうせもうミルクが溢れ出してるんでしょ」。

 健二の言うことは確かだった。観念して枝美子は乳房を引き出すが、周囲の人に見られるのではないかと気が気ではない。

 パンパンになるまでに膨らみ切ったオッパイを搾ると、コップの中には泡立ちながら勢い良くミルクが注がれる。

 先程の東屋で健二があまりたくさん飲まなかったためか、コップに二杯目のミルクを搾っても、乳首からは自然に乳汁が噴き出し続けていた。

 そのため暫くは乳房をブラジャーに完全にしまい込めず、乳首だけをカーディガンの縁から露出させたままにせざるを得なかった。

 サンドイッチを頬張りながら健二は、枝美子の乳首を摘んだり、たまには直接口に含んでオッパイを吸ったりして、一人楽しく食事をしていた。

 「そうだ、ここにもお数があったんだ」。

 そう言うと、枝美子の太腿の間に指を差し入れ、先程詰込んだウインナソーセージを穿くり出す。

 下手に抵抗して、またスカートを捲れ上がらすわけにも行かず、枝美子は背後を気に掛けながらも、されるがままになるしかなかった。

 健二のベトベトの指がウインナを引き出す度に身体は、ダラダラと夥しい粘液を滴らせるのだった。


 食事を終えると、早々に広場を引き上げることにした。

 枝美子は、早く逃げ出したい思いで、他の行楽客の横を通り抜ける。全ての人達が自分に注目しているように思えた。

 「この中には、スカートの中を見てしまった人も居るかもしれない」。

 そう思うと、居たたまれない気持ちはさらに増してくる。

 事実、全員ではないにしろ、多くの男女の視線が枝美子の巨大な胸と、際どいスカートの裾に注がれていた。正に晒し者の状態が続いていたのである。



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