真昼の情事/官能小説


  続・食物循環

                        蛭野譲二

   8.避暑地散策


  
 散々、枝美子の身体をオモチャにした翌朝。健二は前日にも増してうきうきしていた。

 この日は、ピクニック気分でこの避暑地を散策して歩くことになっていたのである。

 しかし、昼食用のサンドイッチを作り終えて、着替えをした枝美子は複雑な気持ちでいた。

 健二の指示で身に着けた洋服は、枝美子の羞恥心を煽り立てるのに十分過ぎるものだったからである。

 枝美子が身に着けることを許されたのは、ブラジャーと、ブラウス替りの薄手のカーディガン、それに短いスカートだけだった。

 ブラジャーは何時もの様に乳首がはみ出してしまいそうなハーフカップである。

 その上に薄手のニットのカーディガンだけを着ていたのである。レモン色の粗い生地を通して真っ白いブラジャーがくっきりと浮び上がり、花柄のレース模様が細かいところまで鮮明に透けて見える。

 しかも、Uラインの襟元は大きく抉れ、大きなザボン程もある乳房が半分近くまで露出している。襟元を引き上げておいても、少し動くとブラジャーのレースの縁がはみ出してしまうのである。

 スカートはスカートで、限界に挑戦するような極端な超ミニである。クリームイエローの襞スカートは、膝上何十センチと言うより股下数センチと言った方がピッタリくるものだった。

 元々このスカートは、健二を喜ばせるための室内着として持ってきたものだったが、皮肉にも室内で着ることは無く、真昼間に野外で身に着けるはめになったのである。

 枝美子自らが手を加えて丈を詰めていたスカートは、前よりも後の方が少し短くなっている。そのため真っ直ぐに立っていても、太腿とお尻の境目までが覗いてしまう。

 普段からパンティーを穿かず、何時もノーパンで出歩くのに馴れているはずの枝美子だが、こんな過激なスカートを身に着けて表を歩くのは初めてだった。

 「ここはリゾートだし、皆けっこう開放的な格好してるから大丈夫だよ」。

 健二は無責任にそう言うと、枝美子を後押しする。

 この旅行の目的は承知の上で一緒に来た枝美子だが、ここまで露出度の高い格好で外に出るとなると、やはり少々足が竦む。

 健二が嬉しそうに肩を抱いて歩き始めるても、枝美子はそうスタスタとは歩けない。わずかな風にも揺らいでしまうスカートの裾が気になって歩幅を大きくできないのである。

 避暑地を行き交う人達の目も気が気でなかった。時折擦れ違う人達の十人が十人まで枝美子の胸や脚に無遠慮な視線を投げかける。

 擦れ違いざまに小さな笑い声が聞こえたりすると、身が縮こまる思いがした。

 暫く歩いていると、向かいからテニスウエアの女の子のグループが近付いてきた。枝美子は少しほっとするような気がした。彼女たちも短いスコートを穿いていたからである。

 ところが、女の子達が二人の横を擦り抜けた途端、「アケミ、あんたみたいな巨乳よ」「やだー、アタシだってあんな牛みたいなオッパイじゃないわよ」と言う会話が聞こえてきた。

 枝美子は立ち止まり、隠し切れない胸を両手で押さえて、俯いてしまった。

 しかし、健二は枝美子の首に着けていたベルを弾いて、「早くも燃えてきたんじゃないの?」と追い討ちをかける。

 「そんなことないわ」と言いたかった枝美子だがその言葉を呑み込み、また黙々歩き始めた。言葉が喉まで出かかったとき股間から生温かい蜜が零れ始めているのを感じたからである。


 ロッジから十五分ほど歩いた所に自然公園があった。

 ここには、雑木林の中に散策路が設けられている。丘の頂上や池の脇などには東屋が配され、斜面を利用したフィールドアスレチックも整備されていた。

 歩きながら枝美子の肩に回っていた健二の手は、公園に着く頃にはウエストを抱えていた。園内に入ると健二の腕はさらに下に降り、スカートの上からお尻の上を撫で回していた。

 フィールドアスレチックの横を通ると、何組かのグループがゲームに興じていた。

 枝美子は健二に「これをやれ」と言われたらどうしようかと不安でならなかった。

 その不安げな様子を見たのか健二は、「大丈夫だよ。ハイヒールじゃ危ないし、これじゃ無理だもんネ」と言い、パッとスカートの後を捲り上げた。

 不意を突かれた枝美子は「いやン」と声をあげ、後を振り返った。

 二人の後には誰もいなかったが、枝美子の声でフィールドアスレチックをしていた何人かがこちらを注目していた。何人かにスカートの下の何も穿いていないお尻を見られたかもしれない。枝美子は恨めしそうに健二を睨むと、また歩き出した。

 林を抜けると、小高い丘が見えてきた。丘の上には東屋があり、その周りにとぐろを巻くように緩い階段が続いていた。

 「あそこに上がってみよう」。

 健二はそう言うと、枝美子のお尻を軽く叩いて、先に登るように促す。

 近くに人気が無いのを確認すると、枝美子は足早に階段を上がり始めた。ここで恥かしがってぐずっている内に人が来るのを恐れたからである。

 健二は枝美子から四、五メートル遅れて、階段を登っていた。もちろん枝美子の後ろ姿を見上げるためである。

 枝美子の極度に短いスカートの裾からはすらっと長い脚が伸びていて、その上の二つに割れたすべすべのお尻までが見え隠れしていた。

 頂上の東屋には誰もいなかった。

 真夏にしては爽やかな風が吹き抜けている。少し汗ばんでいた二人には、心地好いそよ風だった。

 枝美子はベンチに腰掛けて、ハンカチで額の汗を拭っていた。

 「喉が渇いたんじゃない?飲ましてあげるよ」。

 健二はズボンから一物を取りだし、枝美子の鼻先に突き出すようにしてきた。

 身を隠すところもない場所での健二の大胆な行動に枝美子は初め躊躇したが、押し切られるように健二の男根を咥え、そのまま健二のオシッコを飲み干していった。

 ズボンのジッパーを上げると健二もベンチに座り、また枝美子の肩に腕を回す。手のひらは、そのまま枝美子の襟元を下り、ブラジャーの中まで進入していった。枝美子の乳首を捉らえると、親指と中指で挟みつけるようにして軽く転がし始める。

 すると枝美子の乳房は一気に火照り始め、乳首からはミルクが滲み出てくる。それを人差し指で感じ取ると「どうする?ブラジャーがビショビショになるよ」と暗に枝美子に意思表示をもとめる。

 枝美子は「ええ、飲んで」と答えるものの、健二はそのまま乳首を弄ぶままで、枝美子の服をはだけようとはしない。

 仕方なく枝美子は自分でカーディガンのボタンをはずして白汁の滴る乳房を外気に晒した。

 しかし、健二はまだ乳房を吸おうとはせず「何をどうするのか、ちゃんと言ってくれないと解らないな」と枝美子をいたぶる。

 「牛みたいな枝美子のオッパイを吸って、ミルクを飲んでください」。

 消えいりそうな声でそう言いながら自らミルクを搾り出して見せる。

 健二は初めて顔を崩し「じゃあ仕方ないな」と乳首を咥えて母乳を吸い始めた。

 健二の手がスカートの中に忍び込み、クレバスの上をなぞる。

 「もう大洪水だね」。

 健二は、隙間に指を差し入れ枝美子の体内を掻き回す。二本の指を中で広げると、夥しい粘液が垂れ出していた。

 溢れ出た粘液はベンチの板の間を通って地面にまで垂れ落ち、枝美子のお尻の下に小さな水溜まりを作っていた。

 健二は枝美子から指を引き抜くと、持ってきたバスケットを開けた。まだ昼食には早い時間である。

 「まだお腹が空くには時間があるから、その間に味付けでもしておいてもらおうかな」。

 そう言うと健二は枝美子の脚を持ち揚げ、ベンチにハイヒールの踵を載せる。そうすると少し口の開いた枝美子の陰裂が丸出しになる。

 バスケットの中からウインナソーセージを摘み上げ、左手で下の唇を押し広げながら、そのウインナをまだ粘液の滴り出ている枝美子の下の口に差し込んでいった。

 持ってきたウインナを粗方押し込んだころ、人の話し声が聞こえてきた。

 枝美子は慌てて足をベンチから下ろし、洋服を整える。

 健二も残りを枝美子の中に入れるのは諦め、その場を立ち去ることにした。

 登って来たのは若い男女のグループだった。二人と擦れ違うとき、彼等は枝美子の姿を見て一瞬言葉を詰らせていた。

 「スゲーな、あんなデカイオッパイ見たこと無いよ」。

 「しかもあんな短いスカートだったら座る時なんかパンツ丸見えだろ」。

 二人の背中の方から無遠慮な話し声が聞こえる。

 もちろんパンティーなど見えるはずも無いが、枝美子はまた羞恥の針山を歩かされること変りはない。一箇所だけベトベトになったベンチを見られたら彼等はどう思うだろうか。

 その場を早くはなれたいところだったが、下手に大股で歩くと、体内に埋め込まれたウインナを落としてしまいそうになる。

 結局、枝美子はそれを堪えながら、そのままゆっくりと階段を降りるしかなかった。

 その後の散策でも健二は、たまに枝美子に恥かしい姿勢をとらせて、いたぶり続けるのだった。

 一段高くなった花壇の縁を歩かせられたり、柵や手すりに腕を突かせお尻の突き出すようなポーズをとらせて写真を撮ったり、人が見ていない隙にスカートを捲り上げたりして遊んでいた。

 枝美子は恥知らずなポーズを取らされる度に愛液を溢れさせていた。零れ出た粘液を膝下まで滴らせたまま、園内を連れ回され続けたのである。



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