真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   35.ミニスカートの朝


  
 幸い単位を落とすこともなく、俺は二年生になっていた。

 成績は、Cも幾つかあったが、Aの数よりは少なくて済んだ。

 わりと真面目に授業に出ていたからなんだが、これは、綾さんに依るところが大きかったと思う。

 平日は、毎日朝食を作ってくれていたから、それを食べるために必然的に朝からちゃんと起きるようになってたんだ。

 と言うか、綾さんが朝食を作るときの物音が、目覚まし代わりになっていた面もある。

 もうこの頃には、俺が何時までに下宿を出ると一限目の授業に間に合うのか綾さんも判り切っていたから、それから逆算して「ご飯できたわよ」ってドア越しに声をかけてくれもしたんだ。

 ただ、二限目からの日なんかは、前の晩に言っておかないと、おちおち朝寝坊もできなかったんだが、お陰で授業に遅刻することもほとんどなく、無事進級できたわけだ。

 学校について言えば、一つ気がかりだったのは、三年生から俺の学科が郊外の新キャンパスに移る予定になったことだ。

 入学のときには、卒業研究のテーマによって振り分けられるような話だったんだが、俺の学科は大きな機材を必要とはしなかったんで、他の学科の工事や機材調達の遅れの調整で逆に早めに移ることになっちまった。

 まあ、その時点では二年生になったばかりのころのことで「あと一年あるし、その先も片道一時間半の通学を覚悟すれば、この下宿に居られる」って思ってたんだ。


 年度が替わっても新しい下宿人は入ってこなかった。

 特に訊きはしなかったが、空き部屋を埋める気がなかったのだと思う。

 綾さんにしてみれば、俺と二人きりだからこそ、気兼ねなくオッパイを晒して母乳も搾れたし、ちょいと若作りなミニスカートも穿けたわけだから、金に困りでもしない限り、積極的に学生を入れる必要もなかったんだろう。

 実のところ綾さんは相当にミニスカートが好きなようだった。

 新緑の季節がやって来ると、待ってましたとばかりにスカート丈が短くなっていた。

 外出するときは、膝丈かせいぜい膝上十センチくらいのものを着ていたが、その反動か家の中では思いっきり短いのを穿くこともしばしばだった。

 時間がないときは別にして、綾さんは買い物やなんかから戻ってくると、直ぐに家着に着替えるようだった。

 普通なら派手目な余所行きから地味な家着に着替えるところだろうが、彼女の場合は違っていた。

 上は、確かに少しラフな木綿のブラウスなんかを着るんだが、下は十代の女の子が穿くような短いスカートだ。

 動きにくいのかピチピチのタイト系は、あまり着なかったように思う。ストレートの他は、フレアやプリーツの短いスカートだから、彼女が動く度に裾が揺れ、それを見ている俺も堪らない。

 「丈が四十センチを切るくらいのスカートだと動きやすいし、軽くて好きなの」とか言ってたことがある。

 男の俺には、ピンと来ない表現だったが、テニスのスコート並みのも穿くことがあったから押して知るべしだろう。


 もちろん身体の関係は続いていた。

 「週末はダメ」という決まりはきっちりと貫かれていたが、それでもエッチをしない週はまず無いくらいの頻度は保てていた。

 まだこの頃、彼女の居ない俺にとっては、とても有難い存在だった。

 事に及ぶのは、学校もあるからたいてい夜で、俺の部屋か一階の居間、あとは風呂場が多かったかな。ただ、何故か綾さんの寝室でやらせてもらうことは無かった。

 二階の食堂ではあまり多くなかったが、一度、朝学校に行く前にさせてもらったことがある。

 その日は陽気がだいぶ暖かくなってきた頃の月曜で、一限目が休講だったんだ。

 日曜の晩は、帰りが遅かったんで綾さんにそのことを伝えていなかった。

 俺としちゃあ、ちっと遅くまで寝てられると思ってたんだが、いつものように朝ごはんの呼び声が聞こえた。

 もちろん、後で冷めたのを食ってもかまわないんだが、その日に限って目がパッチリ開いたんだ。

 前の晩、友達と食ったニンニクの丸焼きが効いたのかもしれない。元気に朝立ちもしてた。

 そのときは、まずションベンをして何とか息子を小さくしたんだ。

 ところが、まだ食堂に居た綾さんの格好がちょっとそそったんだ。

 上は結構な透けブラのブラウスで、下は、これまた極端に短いプリーツのスカートを穿いてた。

 食卓には、既にコップに搾った母乳が置かれていた。

 席に着いたとき、綾さんは俺に背を向けフライパンの焦げか何かを落としていた。

 彼女が少し前屈みになると、短いスカートの裾があがり、ほとんど半ケツ状態だった。

 俺は、その美味しいヒップラインを見ながら朝飯を頬張っていた。

 一旦手が空くと、綾さんは俺の左前に来て立ち止まった。

 「お代わり飲むでしょ?」。

 「あっ、お願いします」。

 これはいつものことで、母乳をコップに足してくれるんだ。

 相変わらず綾さんのオッパイは魅力的で、その仕草を眺めるのも好きだった。

 ただ、このときは左のオッパイを搾っていたんで、腕が邪魔してあんまり良く見えなかった。

 ふと目を下ろすと、ちょうど横を向いた彼女の腰の辺りを視覚が捉えた。

 綾さんのヒップは、ほとんど垂れたりしてなくて、外人モデルみたいにプルンと盛り上がってるんだ。

 しかも、超ミニの裾がわずかに揺れて、妙に色っぽい。

 同じミニスカでも、女子高生のそれとはまるで違うって感じかな。

 「やっぱり目立っちゃうわよね」。

 俺の視線に気が付いて、話しかけてきた。

 「昨日、古い衣類を出してみたら、私が結婚する前のが残ってたのよ。母が捨てずに残しておいたみたい。あの頃は『いい娘は、そんなはしたないスカート穿かないわ』なんて言ってたのにね。なんか嬉しくなっちゃった」。

 綾さんの優しい性格は、お母さんから受け継いだものかもしれない。

 「それでねー、それ足を通してみたら、なんとか穿けるのよ。昨日、ホックの位置だけちょっと縫い変えてみたの。流石に外には着て行けないから、ココだけでね」。

 「で、『ウエストは、そんなに太くなってないぞ』って言いたかったんだ」。

 「へへー、バレちゃった?でも、女って新しい服とか買うと、やっぱり誰かに見せたくなるものなの。これは新しくないけど、気持ちは同じね」。

 「じゃあ、新しい下着とか買ったら、着てるところ是非僕にも見せてよ」。

 「あら、図に乗ってー。でも、私のブラだったら駿くんはほとんど全部見てるでしょ?」。

 ミルクを搾り終わっても、ブラウスのボタンは留め戻さないでいた。

 これは、俺にブラジャーを見せてくれるサービスだったかもしれない。ただ、もう一つの可能性もあったんだ。

 彼女の母乳の出がいい日は、俺の朝飯用のを搾った後も片付けが終わってから、また搾乳機で残乳を搾ったりしていた。

 そういう時は、ブラの戻し方やボタンの留め方が少しルーズなんだ。

 「ご馳走様」。

 飯が終わったとき、俺はちょっとした趣向を思いついた。

 彼女のブラ見せや際どいミニスカートのせいで、少し催してきたんだ。

 「綾さん、もしまだオッパイが張ってるようだったら吸ってあげましょうか?」。

 「あら、有難いけど、もう学校に行く時間でしょ?『オッパイ吸ってて遅刻した』なんていうのは、いやよ」。

 「へっへー、今日は二時限目からなんだ。だから、まだ一時間半の余裕有りです」。

 「あっそうだったんだ、寝ていたかったでしょ?昔のスカートのお披露目につき合わせちゃって悪かったわね」。

 「とんでもないですよ。『早起きは何とやら』で、綾さんの刺激的な姿、見せてもらえましたから」。

 俺は、こっそりズボンのジッパーを開け、元気になりかけの愚息をパンツの中から引っ張りだしておいた。ただし、ズボンの下に隠れるようにしておいた。

 「じゃあ、お願いしちゃおうかな。ちょっとしたことだけど、このスカートのことで気分良かったでしょ。こういうときは、お乳の出がいいのよ。だから昨日から生理の前みたいにオッパイが火照ってるの」。

 話しながら、綾さんがいつもの授乳体制をとるために椅子を二つ並べようとしてた。

 「あっ、一つ提案があるんですけど」。

 俺は、さっさと一つの椅子に少し浅く腰掛けた。

 「いつもの体制って結構首が疲れるんですよ。それでココに跨ってもらうようにしたら、どうかなと思って」。

 自分の膝を軽く叩いてみせた。

 「えーっ、何かいやらしい格好にならない?」。

 「どうせ誰かが見てるわけじゃないし。ほら、この格好だったら体を入れ替えずに、どっちのオッパイも吸えるじゃないですか」。

 「そうかなー?」。

 まだ少し迷ってるようだった。

 「それにそのスカートだったら裾が開くから、苦しくないんじゃない?」。

 「じゃあ、試してみようかしら」。

 「うんうん、やってみましょうよ」。

 綾さんは、やっとその気になって、立ったまま巨大なオッパイをブラジャーから引き出し始めた。

 惜しげもなく太股を晒した彼女が、俯いてブラのカップからオッパイを抉るように剥き出す様は、結構そそった。

 俺の愚息はというと、もう臨戦態勢だった。ただし、バレないように、それとなく手を置き、腿で挟みつけるようにしていた。

 綾さんが向かい合わせに俺に跨り、オッパイを突き出してきた。

 俺も最初のうちは、真面目に母乳を吸っていた。

 ある程度飲んで、吸ってるのと反対の乳首からミルクが滴らなくなった頃、行動を開始したんだ。

 軽く彼女の腰に当てていた手を徐々に下げ、スカートの裾まで来ると、指先を中に忍び込ませた。

 お尻に直接指が当たったとき、綾さんは少しピクリとしたが、何も言われなかった。

 気を良くして、丸いお尻を優しく撫でてみる。いつも通り、下には何も穿いていなかった。

 あの半ケツ状態のスカートの中がノーパンだなんて思い巡らすだけで、俺の股間は一気に力をみなぎらせる。

 乳首を咥え直して思いっきり吸い上げたとき、指で綾さんのクレバスを撫でたんだ。

 「あん、いや」。

 強い拒絶の声じゃなかった。それに彼女の両手はオッパイを支えたり絞り上げたりしてたから、俺の手を振り払うこともできなかった。

 また、強く吸ったとき、彼女の花びらを撫で上げた。

 「ん」と喘ぎを漏らしてから、指から逃げるように腰を前に突き出してくる。

 そんなことを何度か繰り返しているうちに、俺と綾さんのお腹がぴったりとくっつくほどになった。もう逃げ場が無い。

 俺は、咥えたままの乳首を少し吸っては舌で転がすようにした。

 「あん」。

 もうこの時分には、エッチのときの前戯でもそんな風にしてたからあまり抵抗が無かったようだ。

 乳首がコリコリになってきた頃、お尻の方から回した指を綾さんの蜜壷にこじ入れてみた。

 ちょっとやりにくい位置だったが、指はヌルッと彼女の中に入っていた。

 やっぱり濡れ始めてたんだろう。ここまで来ればこっちのもんだ。

 指を引き抜いたときに彼女の真珠玉を軽く捏ねて、また秘洞に指を差し入れる。

 「あん、こんなところで変になっちゃう」。

 「ほら、下から当たってるの分かるでしょ。僕のあそこも変になっちゃった」。

 「『なっちゃった』んじゃなくて、狙ってたんでしょ?」。

 「そんなこと無いよ。朝からこんな際どいスカートで見せ付けられたら、誰だってムラムラくるよ」。

 俺は、ぱっとスカートを捲ってみせた。

 「あっ、いやん。じゃあ、もう穿かないようにしようか?」。

 「いや凄くいいからいつも穿いてて欲しいんだけど、このままじゃ学校に行けないよ」。

 「我がまま言ってー。どうしたら、学校に行ってくれるの?」。

 「あっ、ちょっと腰上げてくれる?」。

 綾さんがつま先立ちで腰を浮かしたとき、俺は素早く準備万端の一物を取り出した。

 「あー、こんなに大きくなってる。これを元の大きさに直したら学校に行ってくれる?」。

 「もちろんです、はい」。

 「仕方ないわね。ズル休みさせたくないから、入れてあげる」。

 言葉とは裏腹に、綾さんの目は妖しく輝いていた。

 俺が切っ先を真上に向けると、彼女は、それを狙って腰を落としてくれた。

 そして、相性ピッタリの柔肉に俺の分身がめり込んでいった。

 両手を綾さんのお尻に回し、少し抱え挙げるようにすると、彼女も腰を持ち上げてくれる。

 手の力を緩めると再び分身は彼女の中に飲み込まれた。

 体位のせいだろうか、いつも以上に横から挟まれる感じでグイグイ締め付けられた。

 彼女の動きが激しくなると、大きくバウンドするオッパイが俺の顎や頬を叩いた。なんとも嬉しいビンタだった。

 腰の動きが弱まったときを見計らって、ミルクを撒き散らすオッパイを咥え直した。

 チュッと吸い上げると、喉に甘い液体が流れ込む。それと同時に熱い肉に閉じ込められた俺の分身がギュウッと締め上げられる。

 「あー、たまらないよ」。

 「あーん、硬くて気持ちいいわ」。

 また綾さんが激しく動き始めた。

 「うっ、綾さん、相変わらず締りが凄いよー」。

 「あー、いいわー」。

 「おわー、もう出そうだ」。

 「あーっ、私もいきそうよ」。

 「うっ」。

 「あっあ、ん」。

 「うう、本当にもう出るよ」。

 「あっあー来てー、いっぱい出してー」。

 「うっ、うーー」。

 「あっ、あー、来てる、中にいっぱい来てるーー」。

 絶頂の声とともに綾さんが強く抱き付いてきた。

 俺も抱き締めた。二人の身体の間で押しつぶされたオッパイの感触が満足感を増幅させてくれた。

 結局、学校に行く前に、母乳と愛液でべちょべちょになった服は着替えなければならなかったが、朝から充実した一日だった。



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