真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   26.外泊計画


  
 バスルームでのエッチ以来、週に何回となく綾さんとセックスをするようになっていた。

 「女の意地」とでも言うのだろうか。彼女から直接誘いかけてくることは無かったが、俺が「お願いします」と言うと、まず拒まれることは無かった。

 それに、彼女の態度は渋々といった感じではなく、ともすれば俺を誘ってるんじゃないかと思えることも、しばしばだったんだ。

 現に綾さんは、秋になっても家に居るとき、ミニスカートしか穿かなかった。それも若い子達が穿くような短いやつだ。

 「昔のスカートを出してきた」とか言ってはいたが、デザイン的にも当時の流行に合っているのも多かったから、新しいミニスカートを買っていたのかもしれない。

 二階で食事の支度をしている綾さんの隙も気になった。

 たとえば、鍋の火加減を調節するようなときも、ぐっと腰を引いて炎を見るんだ。

 すると突き出したヒップのスカートがずり上がり、太股がかなり際どいところまで露出する。

 俺が食堂の椅子に座って居ることを知っていながら、そんな仕草を良くするんだ。

 そんなとき俺は、もうバレバレかもしれないが、そっと上体を横にしたりして、頭を低くし、綾さんのスカートの中を覗くんだ。

 多少腰を落としてるとはいえ、彼女はヒールの高いサンダルを履いていることが多かったから、目の位置をテーブルの高さくらいまで下げると、たいていヒップが拝めた。

 スカートの中で突き出されているお尻は、俺の期待を裏切ることなく、何の布地も纏っていない。

 ともすれば、割れたお尻の直ぐ下からもう一つのワレメが見えるんだ。

 季節が涼しくなっても綾さんはショーツを穿かなかったのだと思う。

 と言うか、俺は一度もパンティーを穿いている綾さんを目撃したことがないんだ。

 セックスは、何故か服を着たまますることが多かったが、その際にショーツを脱がせたり、横にずらせたりした記憶はない。

 こっちの仕掛けで、唐突にエッチに持ち込んだときも、彼女はいつもノーパンだったんで、スムーズに事が運んだ。

 だから、あの夏以来全くパンティーを穿かなくなったんじゃないかと思ってる。

 逆に綾さんは、ブラジャーはいつも着けていた。

 あの巨大なオッパイじゃあノーブラは胸が揺れたりして辛かったんだろうが、もう一つ理由があったみたいだ。

 それは、母乳パッドの装着だ。

 綾さんのオッパイは、俺が下宿してる間ずっと母乳が出続けていたが、身体の方は正に二十四時間母乳を作り続けていたようだ。

 もちろんオッパイに刺激を受けたりすれば分泌量が格段に増えて、直ぐに漏れ出すんだが、そうでないときもミルクは確実に製造されていたと思う。

 現に彼女は、片時も飲み物を手放さなかった。

 飲んでいるのは、牛乳が多いようだったけど、それ以外にお茶の類も良く飲んでいた。

 「お乳がたくさん出るから喉が直ぐに渇くのよ。それにカルシウムを意識して取らないと歯がボロボロになっちゃうのよ」なんてことを話していた。

 で、母乳の方は、搾乳してしっかり出し切ったようでも、それから一時間も経たない内に、コップに一杯くらいだったら何のことは無く搾ってたように思う。

 それが顕著に表われたのがお風呂のときだが、それ以外でも、カレーやクリームシチュー何かを作るのに五百ccくらい母乳を使っておいて、その夕食時には、当たり前のようにコップになみなみとミルクを搾って差し出してくるんだ。

 もちろん、夕食後は「スッキリしたいから」とか言って、また俺に乳首を吸われてたんだから。

 「食後の授乳タイム」のとき、俺がブラの中に挟まっていた母乳パッドを抜き取ってあげることも多かったが、そのパッドはいつもたっぷりと母乳を吸ってじめじめしていたんだ。

 外出のときは、必ず新しいパッドを入れて出かけていた。だからそのセットとしてのブラジャーも欠かせなかったようだ。


 そう言えば、綾さんが出掛けたときに一度だけブラジャーをしていなかったことがある。

 それは、二人で温泉宿に行ったときだ。

 もう、学校も始まり、日常的に綾さんとエッチするようになった頃だ。

 日常的と言っても、一週間フルにセックス漬けってわけでもなかった。

 これは綾さんの気丈さと言うか優しさみたいなものだと思うが、毎週金曜の晩から日曜の朝に掛けては、どんなに誘ってもお願いしても、させてくれなかったんだ。

 「それは私も嫌いじゃないわよ。でもね、駿くんはまだ若いんだから、同じ世代の子たちともちゃんと付き合わないとダメよ。年上の女に溺れて人生踏み外しちゃう、なんてことになったら私が親御さんに申し訳が立たないわ。だからこれは決め事にしたいの」。

 それが綾さんの答えだった。

 結果的に月曜の晩から木曜の晩、それと何処にも出かけなかった日曜日の午後は、綾さんの身体を貪れた。

 だが、金曜土曜がダメなもんだから、綾さんと外泊するなんていうチャンスも暫くなかった。

 もちろん「平日学校を休んで…」なんてことは、論外だ。

 「ここは学生下宿よ。授業サボる相談なんて乗れないわ」。

 とか言われるのが関の山だった。


 秋もだいぶ深まった頃、温泉行きの機会が訪れた。学園祭の時期だ。

 俺は部活にも入っていなかったし、仲良くしてるヤツの手伝いもピーク時の土日だけ顔を出せば収まりの付く状況だったんだ。

 どうせ土日は、綾さんが乗ってこないのは見え見えだったから、学園祭の週の平日に狙いを定めた。

 幸い近場で良さそうな宿の情報も手に入っていた。

 「僕、田舎から出てきてるから、たまには静かな所に行きたいなと思うんですよ。綾さん『いつか温泉でも』って、話してたじゃない」。

 タイミングを見計らって、ついに切り出したんだ。

 綾さんは、それなりに乗り気だったが、まだ心配してる面もあったようだ。

 「どうせ混浴でしょ。駿くんと一緒に入るのはいいけど…。私の身体って目立つのよ。オッパイもそうだけど、下の秘密は、絶対に見られたくないの」。

 いつもノーパンで、俺の前じゃあ際どいミニスカートを揺らしてるのに、他人の視線は相当に気にしてる様子だった。

 ただこのときは、俺も秘策を持っていた。

 「この宿って元々混浴じゃないんだよ。県条例かなんかで出来ないんだって。それに、平日は小浴場を貸切にしてくれるんだって。だから大丈夫だよ」。

 これは、てきめんに効いた。

 結局、二人で温泉に行くことになったんだ。



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