真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   25.誘うヒップ


  
 一旦事が終わった後、二人で湯舟に浸かっていた。

 ちょっと窮屈めだが、正にスキンシップって感じで、嬉しかった。

 二人、脚を違えるようにして向き合っていたんだで、二人の間に綾さんのオッパイが圧倒的な存在感を誇示していた。

 ちょうど乳首までが湯に浸かるくらいで、上半分は湯面から出ていて、まるで大きな鞠が二つ浮いてるような状態だった。

 俺は、それとなくオッパイを擦ったり、たまには湯をかけたりして遊んでいた。

 「あー、気持ちいいわ。でもオッパイってかまわれると、お乳を造り始めるみたいなの。ほらー」。

 湯気で僅かに霞んだ球体の表面には、一旦細くなっていた静脈がまた太く現れ、皮膚をプックリと浮かすように血管が現れていた。

 さらに目を落とすと、水中に在るはずのピンクの突端が見えにくくなっていた。

 その辺りは湯が濁り、雲のように白くなっていた。

 「あっ、またミルクが出てるみたいですよ」。

 俺の言葉に綾さんは、首を突き出すようにしてオッパイの先の方を覗き込んでいた。

 「そうなの。お風呂入ってる時って、こんな風にいつも漏れちゃうの」。

 綾さんは水中で掌を扇ぎ、濁った湯を避けてくれたが、直ぐにまた乳首はミルクの雲に被われる。

 「ちょっと搾ってみてもいいですか?」。

 「えっ、いいわよ」。

 了解をもらって早速に手を伸ばす。

 「乳輪の少し外側に指を当てて、ギュッと摘んでごらんなさい」。

 「こうですか」。

 痛がりはしないかとちょっと心配したんだが、少しきつめにオッパイを絞り上げてみた。

 すると、濁った湯の中から強い噴流が突き出るように白い流線を作る。それは、雲に隠れた後のジェット機が作った飛行機雲のようだった。

 俺も面白がって何度も白雲を作ってみた。

 いい加減オッパイで遊び終わる頃には、風呂の湯が真っ白になっていた。

 「どこかの温泉に、こんな風に白く濁ったのがあるって、テレビで見たことあるけど、皮膚病とかいろんなモンに効くとか言ってたかなー」。

 「温泉かー、もう随分永いこと行ってないなー」。

 「じゃあ、今度温泉にでも行ってみますか?お肌とかバッチリ綺麗になるような所なんてどうですか?」。

 「フフッ、混浴のでしょ?。でもね、温泉でなくても、このお乳って、肌もスベスベにするのよ」。

 言われて自分の腕や胸板を触ってみた。

 確かに俺の肌も妙に滑らかになったような気がした。

 「なるほど、これで綾さんの肌は艶々で張りがあるんだ」。

 「そうかもしれないわね。お乳が出るのって、オッパイが痛かったり、飲んだり搾ったりをしょっちゅうしなきゃならなくって、けっこうたいへんなんだけどね。太らないこととお肌にだけはいいわね」。

 俺は、綾さんの肌具合を確かめるように脚を擦ったりしていた。

 湯は白く濁っているから手の動きはほとんど見えなかった。

 綾さんも嫌がっていなかったんで、さらに綾さんの身体を触りまくっていた。

 手が太股の辺りを弄っていて、ついに指先が大事なところを探り当てた。

 少し食み出している薄い花弁がゆらゆらしてる感じだ。

 「ここなんかもスベスベ?」。

 どさくさ紛れに中指を綾さんの中に捻じ込ませた。

 「いやーん、反則よー」。

 俺はかまわず蜜壷の中を掻き回していた。

 指に絡み付くヒダは、とても柔らかく何とも言えない肌触りだった。

 「あん、だめ、またおかしくなっちゃうわ」。

 「じゃあ、止めますかー」。

 俺が少し指を抜きかけると肉洞は、それを許すまいとギッュと締め付けてきた。

 綾さんの返事を聞くまでもなかった。俺は、また指の数を増やして徐々に抽送を早めた。

 もはや綾さんは何も言わず、俺の指の動きを味わっているようだ。

 バスルームの中は、俺の腕の動きで波立つ水音だけが響いていた。

 そして一際強く蜜壷の中が蠢いた。

 その瞬間、俺は指を抜き取った。

 不意に空洞を作られた彼女は、少し不満そうに目を開ける。

 「さっ、綾さん。お湯から出て、そこの壁に手を付いて」。

 「えっ、こうかしら?」。

 ボーっとしてるときに、不意を突くように行ったのが良かったのかもしれない。綾さんは、躊躇いなく俺の言うとおりしてくれた。

 壁に両方の肘から手までを押し付けて、お尻を突き出した綾さんの格好は、たまらなくそそった。

 真後ろからは、形の良いヒップがプリプリと誘うように見えた。

 しかも、股間から滲み出たお湯ではない液体が少し内股を伝っているんだ。

 俺は、たまらず綾さんのヒップに下腹を押し付け、握り締めた肉竿を彼女の中に捻じ込んだ。

 バックでやるのは初めてだった。

 だが、しとどに粘液を溢れさしていた蜜壷への進入はスムーズに果たせた。

 俺の分身が綾さんの中に納まると、また強い締め付け感が襲ってきた。

 幸い一回出してるんで、今度は少し長くヒダの感触を堪能できそうだった。

 初め彼女の脇腹を抱えていた手をずらし、まだ白汁を滴らせるオッパイをまさぐる。

 もう相当に柔らかさを取り戻していた綾さんのオッパイは、掌に張り付くようだった。

 何度か腰を突き上げては、オッパイを強く揉みしだいた。

 その度に、まるで音が出そうなくらいの勢いでミルクが迸る。いや、現にシュッシューと母乳が壁や鏡に当たる音がしていた。

 バスルームなんで、母乳が何処に飛ぶかなんて気にしないで、思いっきりエッチができた。

 そしてミルクが噴き出る度に、俺の分身は綾さんに激しく締め上げられたんだ。

 「うっ、すごくきついですよ。それにミルクもまた凄く出てますよ」。

 「あん。感じてくると余計にお乳が出ちゃうの」。

 玉袋も臨戦態勢でだいぶ上がってきていた。

 往復のたびに、えも言われぬ摩擦感が射精を促し始めた。

 流石にもう限界だった。

 俺は思いっ切り腰を押し付け、ギューッとオッパイを握ったんだ。

 プシューっと母乳が迸る。

 「あん」。

 「うっ」。

 「あっ、あーー」。

 綾さんのうめき声と母乳とともに、頭がすっぽ抜けるような快感が俺の下半身を通り過ぎていった。

 オッパイから手を離すと、俺はゆっくり腰を落とし、浴槽の縁に寝そべるようにした。

 それとほぼ同時に綾さんも壁についていた手をずるようにして、膝を床のタイルに突いていた。

 まだ突き出すようにしていたヒップは、荒い呼吸に合わせるように揺らいでいた。

 その魅惑的な双臀の狭間からは、粘り気の強い白濁がトロトロと伝い落ちていた。

 ムンムンに乳臭いバスルームで、俺は母乳塗れの立ちバックを思う存分楽しむことができたんだ。



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