真昼の情事/官能小説

  賄い付き下宿

                        蛭野譲二

   21.無毛地帯


  
 「秘密は守りますけど、もっとじっくり見せてくださいよ。今のじゃあ短すぎるし、あんなに綺麗なの見せられたら、収まらないですよ」。

 「キレイ?」。

 復唱すると、綾さんは少し考えてるようだった。

 「わかったわ。笑ったりしなかったから、もっと近くで見ていいわ」。

 綾さんはソファーに寄ると、俺を退かすように促し、逆に自分がソファーに腰掛けた。

 やや俯くと、少し膝を開きぎみにした。

 俺は、綾さんに向き合うように回りこみ、腰を下げて膝をついた。

 ほんの少しの間をおいてミニスカートから突き出していた膝がゆっくりと上がり始めた。

 俺の視線は、徐々に上げられている脛に移っていた。

 右の膝が上がりきると、綾さんはソファーに踵を置く。

 この状態でも彼女の大事な部分が僅かに見えていた。

 いよいよ左の膝も上がり始めた。

 もう、俺の視線は綾さんのあの部分に釘付けだった。

 両の踵がソファーに載り、視野の中心には、二つのお饅頭を引っ付けて潰したような魅惑の膨らみが在った。ただ、縦の合わせ目はピッタリと閉じられていた。

 「脚をもっと開いてくれないと、見えませんよ」。

 俺の声に反応して、両膝が左右に広がり始めた。

 膝の間から、ちょうど死角になっていた綾さんの顔が見えた。真っ赤な顔をして目をきつく閉じていた。

 膝が大きく開かれ、ブラジャーに包まれたオッパイが見え始めた頃、縦の割れ目も開き始め、ピンクの肉片が顔を出してきたんだ。

 それは鶏冠を連想するようなものだったが、それよりもっと瑞々しく、ぎざぎざでもなかった。

 これ以上開けないくらいに膝が左右に分かれていた。脚は、ちょうどMの字型だ。

 スベスベの緩い丘の下には、その情景と全く異なる深い渓谷が連なっていた。

 少しふっくらとしたやはり無毛の分厚い唇と、その間のピンクの花弁も、自然左右に開いていた。

 しかし、そのさらに内側は、少し複雑で肝心の洞窟も良く見えなかった。

 「まだ良く見えないんで、広げてみてくれませんか?」。

 「いやん、そんな恥ずかしいことまでさせないで」。

 流石に自らの手で、性器を曝け出すのには、女として抵抗が強かったんだろう。

 そこで、俺はその言葉を逆手に取ることにした。

 「じゃあ、僕がやっていいんですね?」。

 返事が返ってくるのを待たずに、両手の指を花弁に押し当てた。

 一瞬、綾さんの身体がピクリとしたが、彼女は何も言わなかった。

 俺の指先は慎重に縦向きの唇を広げていった。

 左右の薄い唇の間には、粘膜質の女特有の器官が姿を現していた。

 上の方にピンクの珊瑚玉のような突起が在り、その下の盆地のやや上の方には、皺に紛れるように小さな凹みが在った。オシッコの穴だ。

 女の人は、こんなに奥まったところからオシッコを出すのかと、妙なことに感心していた。

 まだ左右の人差し指は、内側の肉ビラを押さえ続けていた。それを少し下に押しずらすと、盆地の一番下の方に、オシッコの穴とは全然違うもっと堂々とした窪みが見えた。ここが綾さんの子宮への入口だ。

 襞が窄まったようになっているその洞口は、特にぬめったような感じで、見ていて何故か心躍った。

 俺は右手の人差し指をそこに当てて、指を押し込んでみた。

 だが指は、あまり奥まで入らず、周りの皮膚を巻き込むようになってしまった。

 矛先を替え、左手で皮を剥き、ピンクの珊瑚玉を触ってみた。

 「うっ」。

 綾さんの声が漏れた。

 少し刺激が強かったようだ。

 指先を舐めてもう一度ピンクの粒を弄ってみた。

 今度は、上手くいったようで、綾さんは僅かに吐息を漏らしていた。

 暫く、豆粒のような器官を捏ね回していると、綾さんの息遣いが激しくなっていった。

 さらに続けていると、膣前庭が膨らんだり平らになったりし始めた。

 そして、秘洞の辺りから透明な液が漏れ出してきたんだ。

 男の我慢汁とは、量が桁外れに違っていた。

 溢れ出た液汁は、見る間に会陰に伝わり、なおもトロトロとで続けていた。

 右に替わり左の人差し指を珊瑚玉に当て、右の中指に零れ出た愛液を塗す。

 その粘液にテカッた指をもう一度、綾さんの入口に差し込んだんだ。

 今度は、スムーズに指が入っていた。一気に付け根まで押し込めた。

 指を何度か抜き差しすると、綾さんが俺の指をギュッと締め付けてきた。血が止まってしまいそうな密着感だ。

 疎かになっていた左の指にも粘液を擦り付けて、また珊瑚を攻め立てる。

 綾さんが喘ぎ声を出し始めていた。

 俺は、中指を一旦抜くと人差指と重ね、再び綾さんの体内に押し込めた。

 「あー、いい」。

 その声に気を良くして、グッと指を差し入れ、軽くVサインをしてみた。

 膣は横の方に広がりやすいのは、このとき知った。

 手を返し二本の指を押し込む度に親指の先で、クリを突っついたりしていた。

 綾さんは喘ぎ声を高めると、自らブラジャーのカップを引き下げ、ザボンのようなオッパイを剥き出しにする。

 乳首からは、既にミルクが滲み出ていた。

 俺が指の動きを激しくすると、綾さんはオッパイを鷲掴みにして、ギュウギュウ搾りだす。

 白い飛沫が天井に届くほどの勢いで吹き上げられていた。

 こんな状況だったから俺も我慢できなくなっていた。

 一旦彼女から離れると、慌しくズボンとパンツを脱ぎ捨てる。

 覆い被さるように綾さんに抱きつき、まだ飛沫の吹き上がっているオッパイにむしゃぶりついたんだ。

 一気に口の中は、甘い母乳で満たされた。

 ゴクリとそれを飲み干すと、俺は上半身をズリ上げ、肉棒の矛先を綾さんの無毛の股間にあてがった。

 もう、彼女は拒否しなかった。

 先端に夥しく溢れかえっていた綾さんの粘液を擦り付け、一気に彼女の体内に進攻したんだ。

 中は火のように熱かった。

 しかも、何度か襞をかき分け出し入れすると、強烈な締め付けが襲ってきた。

 狭い中を少し強引にスライドさせていると、目が回りそうなほどの快感だった。

 「あっ、あー、いいわ」。

 綾さんも夢中に感触を味わっているようだった。

 俺は、暴発を防ぐために、たまにオッパイに喰らいつき、ミルクを吸い上げたりしていた。

 女の人は性的に興奮すると母乳の出が良くなるのか、このときの綾さんの母乳の勢いは、つい先ほど飲み終えたとは思えないほどに強かった。

 それでも、俺も急速に限界に近づいていた。

 綾さんは、長い脚を俺の腰に絡ませ、貪欲に男の分身を締め上げていた。

 ピチャピチャという淫靡な音が室内に響き、綾さんの身体は潤滑油を溢れさせ続けていた。玉の袋までが、愛液まみれだった。

 そんな状態で、どのくらい腰を使い続けただろうか。

 「くー、もう、持ちませんよ」。

 「あー、いいわ、私も行きそう。このまま来てちょうだい」。

 「抜かないでいいんだね」。

 「ええ、中にして。思いっきり突いてー」。

 「うっ、うっ」。

 「あっ、あー、いいわー」。

 「くっ、行きますよ」。

 「あー、突いて、突いてー。ちょうだいー、あっ、あーー」。

 「うっ、おーー」。

 一週間分のエキスが一気に放たれた。それは、最高の快感だった。

 射精してる瞬間のあの陶酔感が、まるでションベンをしているときのように長く続いたんだ。

 その間も、綾さんの管状筋は、俺の外器を絞め続けていた。

 事が終わると、俺は崩れるように腰を床の上に落としていた。

 ぼやけた視界の中に、ソファーに背をつけた綾さんの姿があった。

 まだ、ルーズに開かれたままの股間を見ると、無毛の縦の割れ目からダラダラと濁った液が垂れ続けていた。



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