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翌日の日曜日は、もっと印象に残ってる。
この日は、昼過ぎから一階の居間で、パソコンの設定をやってた。
当時のパソコンは、インターネットの設定も含めてけっこう厄介だったんだ。
でも、俺も綾さんにいいところ見せようと思って、リファレンスマニュアルと首っ引きでセッティングをしていた。
粗方設定まで出来たところで、トイレに行ったんだ。
綾さんの家は、トイレの直ぐ奥が風呂の脱衣所になっていて、そこの戸が開けっ放しになってた。窓も有り脱衣所の中は、昼間明かりをつける必要なんてないほど明るかった。
トイレに行ったとき、ふと脱衣所の中を見ると籐の蓋付き籠が在るのに気づいた。
でもそのときは、ションベンを済ませて直ぐに居間に戻ったんだ。
パソコンを実際動かせるようになると、綾さんに操作法を説明した。
ワープロ経験有りということで、マウスの使い方から説明するような面倒なこともなく、綾さんは、パソコンを何とか動かせるようになったんだ。
綾さんが初めてのパソコンを興味深げに弄っているとき、俺はまたトイレに立った。
そして気になってた脱衣所の籐の籠を開けてみたんだ。
そう、予想は大当たり。そこには、洗濯前の下着が入っていた。
そっと居間の様子を伺うと綾さんは、パソコンに向かって一生懸命ディスプレイを見ていた。
俺は、音を立てないように脱衣所に戻り、もっとじっくり籠の中身をチェックさせてもらった。
中には、ブラウスが二枚と、パンティーが一枚、それにブラジャーだけは三枚も入っていた。後はジッパーの付いたネットに入ったストッキング。それとピンクの紐パンのようなものが一つ入っていた。
籠の中を下手に掻き回して後でバレるとヤバイとは思ったんだが、それがなんだか確認したくて、引き出してみた。
ほんの暫く眺めて、やっと分かった。それは、ガーターベルトだった。
ネットの袋の中に入っていたので良く判んないが、ストッキングが昨日穿いてたのだとすると、「綾さんは、買い物のときガーターベルトで止めてたのか?」。
思わずその姿を想像して、にやけてしまった。
ガーターベルトをそっと分からないように戻して、いよいよブラジャーを取り出してみた。
淡いピンクの綺麗なレース使いのものだった。
「これだ!」。
間違いない。昨日、着けてたブラジャーだ。
サイドからバックにかけての布地もレースになっている。思ったとおりホックは縦に三つ並んでいて、計九個も付いていた。
次は、カップに目をやった。とにかくデカい。卓上の地球儀もすっぽり入るんじゃないかと思えるくらいだった。
布地がフルの円錐というか半球状になっていた。いわゆるフルカップかな。
カップの中に顔を入れてみた。薄いレースを通して脱衣所の中が曇って見える。そして目を瞑ると、なんか懐かしいような匂いがほんのりした。
顔を離し、ホック部分の生地の隅にタグが付いてるのに気づいた。
よく見ると、G何とかというブランドロゴの上にサイズらしき表記かあった。
サイズは、三段にプリントされていた。
「EU、FR、UK?」。
そのときは、これらの文字の意味がよく解らなかったが、「70H」と書かれた部分を見てHカップということだけは解った。
当時、巨乳を売りにしていたグラビアアイドル達も精々Fカップだったから、「それよりも二サイズも上か」なんて思い、それなりに興奮した。
ただし、このカップサイズが日本のサイズよりずっと大きいことは、後になってネットで調べて知ったのだが。
残りの二つのブラジャーは、何れも白い大人しめのやつで、内一つは、洗濯を重ねてけっこうくたびれてる感じだった。男には解らないが「ブラジャーって意外に汚れるのかな」なんて思った。
パンティーの汚れなどもチェックしたかったのだが、あまり長いこと席をはずしていると疑われるので、それは断念した。
トイレの水を「大」の方で流し、いかにも「ウンコをしてました」というような顔をして綾さんの所に戻って行ったんだ。
この日の晩も綾さんにご馳走になった。まだ商学部のヤツが居た時期なんで、一階で綾さんと食事した。
食事の間中、豊かな胸の辺りを盗み見てたのは確かだが、ラフなTシャツの襟ぐりから覗く鎖骨は、妙に色っぽかった。
ビールも入り、少しいい気分で二階の部屋に戻ると、メールをチェックした。
『今日は、ありがとう。今度ちゃんとお礼をしないといけないわね。何故か駿クンとは他人じゃないような気がしちゃった。では、おやすみなさい』。
綾さんからの初メールだった。
それまでは、あえて避けていたんだが、この夜、初めて綾さんをオカズにオナってしまった。もちろん、ピンクのブラジャーとガーターベルトを着けた姿を想像してだ。
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