真昼の情事/官能小説


  イベント・コンパニオン

   (2)


  
 お仕事の当日。朝シャワーを浴びました。ここで私のもう一つの秘密を実行します。

 それは、シャワールームの床にしゃがんでそのままオシッコをすることです。

 私、田舎育ちのせいか、あの洋式トイレの腰掛けてするやつって苦手なんです。あれだとオシッコの出がわるいんです。し終わっても何かまだ残っているような感じがあって、いまだに好きになれません。

 大のときは、仕方なく普通にトイレで済ませていますけれど、オシッコのときはめったに洋式トイレは使いません。

 そういえば、駅から家に帰る途中に小さな公園があるのですが、日が暮れた後だとそこの公衆トイレでオシッコをすませることが多いのです。公園のトイレは、和式なのでそこを利用するのですが、公衆トイレって汚いことが多いでしょ。実を言うと何度かトイレではなく公園の茂みに隠れてオシッコをしたことがあるんです。

 そういうときは、たいていお酒が入っていて少し気が大きくなっているのか、つい恥かしいことを実行してしまうのです。

 その公園には、もちろん浮浪者みたいな人は居ませんが、公園内に少し入った所で他に人がいないことを確かめます。そして道路側からも人に見られないように気を付けて一番奥にある樹の後に隠れます。

 そこでスカートを捲り上げて頭が出ないようにすぐ横の茂みの中にしゃがみます。そしてもう一度人気がないのを確認して、下半身に意識を集中します。最初はチョロチョロと出ていたオシッコが勢を増してほとばしります。

 私の場合、オシッコが一本の筋というより少し広がって飛び散るので、靴や太腿にかからないように膝をかなり開きぎみにします。このときの恥かしさがとても好きで何度もいけないことをしてしまうのです。

 一度だけあそこを拭かずに家に帰ったことがあります。

 その時は、何か物音がしたような気がして慌ててスカートの裾を下ろし足早に公園を後にしたのですが、途中で雫が太腿に垂れてきて何だかセックスのすぐ後の様な不思議な感覚でした。

 これも日頃ノーパンでいるからこそ経験できたことだと思います。


 また、お話がそれてしまいました。

 シャワーの後、髪を整えてお化粧をし、洋服を着ます。

 この日の下着は、白で統一しました。レースの付いたセミハーフカップの後止めブラ。ストッキングは白っぽいわりに透明感のあるタイプで、上のゴムの部分がレースになったちょっとおしゃれなものです。

 ガーターベルトは、ブラと対になった細身のものにしました。先日のこともあるのでやはりレースで縁取られたミニスリップを着ました。

 打ち合わせ日の後で渡されたブラウスは、テーラードカラー風のもので生地はあまり厚くありませんでした。スカートを穿いて姿見の前に立つと、胸の谷間が少し見えていました。

 その日は気分が良かったので、「胸が大きいから仕方ないわ」なんて妙に納得してしまいました。

 展示会場で履く八センチヒールのパンプスとジャケットは、手に持って行くことにし、焦げ茶の長めのジャケットを羽織って出掛けました。

 途中の電車は、そんなに混んでいません、いくつか駅を過ぎた所で、窓を背にしたシートに座りました。

 スカートの中を覗かれるわけにはいきませんから、膝を閉じ、その上に紙袋をのせてガードしました。

 そうやって下半身の方は気を配っていたのですが、ふと気が付くと私の正面から少しずれたところに三十才台の男の人が立っていたんです。

 ちょっと怪しいなと感じたんです。というのは、その人がつかまっているのは吊り革ではなく、網棚のすぐ下にある横になったステンレスの棒の部分なんです。最初、外の景色を見てるのかと思ったけれど、そんなに混んでるわけではないので不自然な感じです。

 ゆっくりと目線を上げていくと、その人少し顎をひいているんです。目を合わすわけにはいかないのでそれ以上は見上げませんでしたが、私の方を見てるのは間違いありません。

 目を落とすとブラウスの襟の合わせ目が体から浮き上がっていました。胸の谷間を見られ、ブラまで見られてるかもしれないと思うと、顔がぱあっと火照るのがわかります。

 気分が落ち込んでいるときだと、慌てて手でおさえたりするところですが、このときは何故かそのままにして見せてあげました。

 会場に着いて、担当のブースにいってみると小間の造りが少し変っていました。

 前の日にもここに来てデモンストレーションの練習をしていたのですが、私が帰った後、多少レイアウトを手直ししたとのことでした。

 このブースには、大きなスクリーンがあり、その映像にあわせてナレーションをするのです。

 前日までは、スクリーンの左下に三十センチくらいの高さの台があって、そこでナレーションをするようになっていました。

 ところが、この日いってみると、スクリーンの左側に舞台の様な物が造られていて高さは一メートル以上あります。左端から階段で登るようになっています。

 出展会社の担当の方の話では「スクリーンとナレーターの高さを揃えた」とのことでした。

 この舞台の上に乗ってナレーションをするとなると、来場者用ベンチに座っている人は、私をかなりの角度で見上げるようになります。しかも舞台はスクリーンより飛び出しているわけですから、最前列からの距離は二メートルくらいしかありません。

 そのレイアウトを一見しただけで、「見えるかもしれない」と思いました。

 開場までは、二十分もありません。これからパンストを買いに行くことなどできません。しかも、始まってしまえば三十分毎にデモンストレーションがあるので会場から離れることは、とても無理です。

 「どうしよう」と思っていた時に、私の中のエッチな虫がうごめき出したのです。そして、「露出の快感」をそそのかすのです。

 結局、わたしはトイレに行き、ストッキングをできるだけ上に引き上げ、それに合わせてガーターベルトの長さを調整するだけのことしかしませんでした。

 いよいよ一回目のデモンストレーションが始まりました。

 この展示会は、ビジネスの色合いが強い催しなので、ほとんどのお客様がスクリーンの方を見ていますが、予想通り私の方ばかり見ている人もちらほら見うけられます。中には、私の胸と脚の辺りだけを交互に見ている人もいます。

 スクリーンが見にくいせいか、この回は私の足もとのベンチには誰も座っていません。でも、ストッキングの上のゴムの部分くらいは見えているかもしれません。

 そう思うと、見られる快感みたいな独特の感情が私の中に沸き上がってきます。

 ただ、ここでしくじると後が苦しくなるので、気を引き締め直します。展示会はまだ始まったばかりです。

 無事に一回目のデモが終わると、担当の方とナレーション内容のチェックをします。たいした修正の必要もなかったので、打ち合わせは二、三分で終わりました。

 私は、すぐにトイレに向かいました。あそこの状態を確かめるためです。

 スカートを捲り上げ、下の唇の間に右手の中指をあててみました。幸いわずかに湿っている程度でした。念のため、タンポンを挿入しておきます。紐は丸めて内側の唇の間に軽く押込みました。

 二回目以降のデモンストレーションは、何事もなく、というより私にとっては適度な刺激をともなった充実した?ものとなりました。

 ガーターベルトの止め金や、剥き出しの太腿まで見られているかもしれないと思うと、恥かしい欲求が満たされるような気がします。トイレに行くたびに、あそこの濡れ具合をチェックしたのは言うまでもありません。


 いよいよ、この日の最後のデモが始まる時間になりました。

 例の最前列のベンチには、出展会社のバッジを着けた男の人が二人座っていました。こういう展示会は、初日の入場者数が一番少ないので、終了時間が近付いて暇を持て余した何処かのブースの担当者が見に来たのだろうと思いました。

 舞台に上がるため歩いて行くと、二人の会話が耳にはいってきました。

 「本当かよ?」「まあ見ててくださいよ」そんな会話でした。どうやら上司と部下の様です。

 そしてその話の対象がデモの内容ではなく、私のことであることは察しがつきました。

 予想通りデモが始まっても、二人はほとんどスクリーンを見ません。というよりは、ずっと私のスカートの辺りを見上げています。時折、二人で顔を見合せるとニヤニヤと笑っています。

 その見上げ方が、あまりにも露骨なので私の方も恥かしくなって頬が火照るのがわかります。台詞と台詞の間があくタイミングで、ハンカチを取りだし額の汗を拭きました。

 ジャケットのポケットに戻そうとした時、指が滑ってハンカチを舞台の上に落としてしまいました。

 ここですぐに拾うわけにはゆきませんので、そのままナレーションを続け、どうにかデモが終わりました。

 お客さんが立ち去り始めるのを待って、ハンカチを拾うことにします。落ちていた場所は舞台に上がる階段ぎりぎりの所でした。

 階段を二段降り、振り向いてハンカチを拾い上げようと上半身を屈めたときです。後の方から「オオッ」という声がしました。スカートの中を見られたことは、すぐに察しがつきました。しかしここで、うろたえてはコンパニオンとして失格です。ハンカチをしまいながら向き直り、何食わぬ顔で残りの階段を降りました。

 視界に先程の二人がはいってきます。

 目を合わせないように二人の前を通り過ぎようとすると、上司らしき男の方が「さすがプロだネー」と声をかけてきました。

 ごく軽く会釈をして、そのままやり過ごそうとしたとき、男は声を落として「やっぱりガーターベルトは、色っぽいネー」と言い、一瞬の間をおいて「しかもスッポンポンとはネ」と続けました。

 瞬間に私は真っ赤になりました。駆け出したいのを必死にこらえて、足早にその場を去り、そのままトイレにはいりました。

 個室の壁にもたれかけるようにして、しばらく息を整えると、股間が熱くなっているのに気が付きました。

 スカートを上げて、タンポンを引き抜いてみると、ふやけきっています。右手で吊り下げたまま、左手の親指と人差し指で軽くつまんで指を離すと、しっかりと糸を引いています。

 タンポンを捨て、右手の中指を下の唇の間にそっとあてがってみました。中指の指紋の上には、べっとりと液体が付いています。

 私は、その場にしゃがむと、あそこに中指を挿入し、激しく出し入れしました。一気にのぼりつめます。

 指を差込んだまま、しばらく放心状態になっていました。気が付くと右手の甲から手首まで愛液が垂れています。

 身づくろいをして、ブースに戻り、挨拶もそこそこに会場を後にしました。先程の二人に会わないかとひやひやしたのですが、運よく出くわすことはありませんでした。

 その晩、エッチな秘め事に耽けったのは、言うまでもありません。


 翌日は、前日やり過ぎた反省もあり、パンストを着用することにしました。

 家を出るときは、スカートの下に何も穿かず、会場のトイレで身に着けました。

 昨日の二人に言い寄られたらどうしようなんて心配もしたのですが、この日、彼等を見かけることは全くありませんでした。

 この日は、急に休んだ子がいたので、デモンストレーションの他に、合間をみて商談席での接客もやることになりました。

 担当者がお客様と商談席に座って話し始めたら、紙コップに入れたジュースやコーヒーを出すだけの事ですが、休憩がほとんど取れません。仕事に責任感のない子がいると、こちらが迷惑してしまいます。

 でも、楽天的な私は別の楽しみを見つけました。下半身のガードをかたくした分、満たされなくなっていた露出欲求を接客で満すことにしたのです。

 商談席のテーブルは、応接用の高さの低いタイプです。飲み物を差し出すとき、立つ位置を心持ちテーブルから離れた所にします。そうすると上半身の屈め具合をきつくしなければなりません。結果的に胸を突出すようなかっこうになります。

 この時、私の胸に注がれる男性からの視線がちょっとした楽しみになるのです。

 さすがにブラウスの第一ボタンを外すような露骨なことはできませんが、元々このブラウスは、襟元のVラインが深いので、男性の視線を引きつけるのに役立ちました。

 でも、前の日の刺激にくらべれば、少々ものたりない感じでした。

 帰るときは、もちろんパンストを脱いでいますから、スカートの中は素足で「スッポンポン」です。そこで、帰りがけに例の公園で、茂みに隠れてオシッコをしようと思いました。

 時間は九時を回ったばかりです。今までは、十一時を過ぎた深夜にこの遊びをしていたのですが、こんなに早い時間に挑戦するのは初めてです。

 公園の入口のある道路には、まだ人や自転車が行き交っています。私は、自動販売機の前に立ち止まったりして人のきれるタイミングを見計らい、公園内にはいりました。この時は、念のため公衆トイレの陰に入り、人がいないことを確かめます。

 いよいよ、例の樹の方へ行こうと思ったとき、犬を連れた男の人が、公園にはいってきました。

 私は、とっさにトイレの個室に入りました。すでにずっとオシッコを我慢していたので、限界が近くなっています。

 やむを得ず野外ですることはあきらめ、その場にしゃがんで済ますことにしました。

 それでも、すぐ外に男の人がいると思うと、音を聞かれるんじゃないかなどと想像を巡らせ、若干は、緊張することができました。

 ストッキングを着けていなかったので、せめてものエッチ遊びとして、あそこを拭かずに帰ることにします。立ち上がって一歩踏み出すと、一筋の雫が内腿に伝わるのを感じました。


 その次の日、この日は展示会の最終日です。

 前日の燃焼不足を解消するように、再びガーターベルトで、ストッキングを吊ることにしました。しかも、ストッキングは、白の網タイプです。

 ブラジャーは、やっと手に入れることのできたハーフカップです。スリップの代りにミニのペチコートを着けました。

 会場の人出は、この三日間では、最高です。デモンストレーションは、毎回満席で立ち見の人も相当な人数いました。

 私の方も、絶好調です。もう二十回以上同じ台詞を喋っていますから、ミスをするようなことはありません。

 舞台の上に立っていても、体を真っ直ぐにしていれば、お客さんからは私のあそこを直接覗けないことがわかっていました。その分、余裕をもってお客さんの様子を観察することができましす。

 この日は、陽気と人出のせいで館内はかなりの蒸暑さになっていました。たまりかねたのか、出展会社の方が扇風機を調達してきて、客席の背後から風を送るようにしたのです。

 実際に扇風機が回りだしたのは、デモの最中で、私の脚にも極軽く風が当たります。二台の扇風機の首の振り具合によっては、スカートの裾がふわっと広がることがあります。

 この時の、お客さんの「オッ」という表情は、私の露出欲求に見事に応えてくれるものでした。

 デモが終わる度に休憩を取ります。

 普段ですとディスプレイの裏などの物置きみたいなところで休憩することもありますが、この日は暑くてとてもそんな所にはいられません。喫茶ゾーンや屋外の風の当たるところに行きます。

 暑いのでジャケットを脱いでいました。私が通りかかると、かなりの人が目をこちらに向けてきます。

 目を落として胸の辺りを見ると、汗でブラウスが体にぴったりと貼り付き、真っ白なブラジャーがくっきりと浮び上がっていました。

 スリップは着ていませんから、貝殻のようなカップの形やレースの模様まではっきりとわかります。おそらく背中の方は、ホックの数や掛けている位置まで見えたのではないかと思います。

 「大勢の人にこんなところまで見せている」と思うと、さらに体が熱くなります。首元から流れだした汗が胸の谷間に流れ込むのを感じました。

 午後一番のすいているときを見計らってか、前々日の二人組みの内、若い方の男が別の男の人を連れて、例の一番前のベンチに座っていました。

 デモが始まると、新顔の男の人に何か耳打ちをしています。もちろん聞こえるわけはありませんが、何を喋っていたかは容易に想像がつきます。「あのコンパニオンは、ノーパンで突っ立ってるんだぜ」どうせそんなことを言っているに決まっています。

 そう思うと、あそこがまた火照ってきます。「今日は、何回タンポンを取り替えなければならないのだろう?」そんなことを考えてしまいました。



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