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退院を二日後にして、竜一は藤原と会っていた。
「もうこの病院のファンになってくれたものと思います。そこで一応のけじめとして、この書類にサインをしてください」。
藤原は、「念書」を提示してきた。
念書には、フィクションを含め聖垂会病院の内情がわかるような文章を発表しないこと、病院内の様子を一切口外しないことなどが書かれてあった。
竜一は、こんな念書にサインするくらいで自分を開放してくれるのが、むしろ奇異に思えた。
考え込みもせず竜一は、直ぐに目を上げ、藤原見ていた。
「もちろん我々としては、保険も用意していますよ」。
そして、数枚の写真を提示した。
その写真には、竜一が弓子を辱めている姿が鮮明に写し出されていた。中には、芝生の上で弓子の股間に手首を捩込んで攻め立てている写真も混じっていた。
「ただし、あなたが念書の内容を守っていてくださる間は決して表に出すようなことはしません」。
藤原はさらに話を続ける。
「それから女たちの体内に放出したあなたの精子は、一部冷凍保存をしています。妙なところで認知訴訟に巻き込まれないよう責任ある行動をしてください」。
やっと病院のシステムの全貌が理解できた。だが竜一には選択の余地は無かった。
負けを認めるようで少々面白くなかったが、念書にサインをする。
「仕事や世間に疲れたら、また何時でもご入院ください。但し、入院費用のおまけは、もうしませんけど」。
そう言うと藤原は笑顔で握手を求めてきた。
退院の日。
何故か朝から弓子の姿が見えない。
竜一の世話は、景子が代わりにしていた。
弓子の所在を景子に尋ねても軽く微笑むだけで何も教えてくれなかった。
どうやら、深刻な状況ではないらしいが、少々気掛かりである。
「こんなことなら昨夜の内に弓子をもう一回余分に抱いておけばよかったな」。
そんなことを思っていると、景子が部屋に入ってきた。
「まだ少しお時間があります」。
景子は自ら白衣のボタンをはずし始める。
竜一は剥き出しになった景子のオッパイを揉みしだき、噴き出すように溢れ出るミルクを吸いながら蜜壷を掻き回した。
ここの看護婦の母乳を飲めるのもこれが最後である。そう思うと、自然と強く乳首を吸っていた。そして看護婦の下半身に進入した指にも力がこもる。
満足行くまで、母乳を飲むと景子をベッドに押し倒す。
乳首から口を離しても、指は景子の体内をまさぐっていた。開放された乳首からは、まだちょろちょろと乳汁が噴出していた。
「そんなに弄られると、お汁もお乳も止まらなくなってしまいます。それに我慢できなくなってしまいます」。
「別に我慢しなくてもいいじゃない」。
「でも…」。
この日の景子は、何かよそよそしい感じがした。だが、巨乳を揺らしながら悶える若い看護婦を見ては、とてもそのことを考える余裕などなかった。
指を引き抜くと、粘液でテカッた指で白衣のベルトをはずしにかかる。
景子も残ったボタンをはずし、白衣の前をはだける。
両方剥き出しになった乳房にはブラジャーがまとわりついているが、その下のすべすべのお腹はそのまま下腹の土手まで続き、無毛の股間に亀裂が走っている。
竜一は、トレーナーとパンツをまとめて下げ、若い看護婦にのしかかる。男刀は最初の一撃で景子の最深部まで貫いていた。
十分に潤った秘洞は、竜一の進入を感じると強烈なに収縮を開始する。
あまりの快感に、さして抜き差しする間もなく竜一も一気に登りつめる。そして、入院生活最後の精を景子の中心にほとばしらせていった。
荷物を持って景子とフロントに降りると、そこには藤原が待っていた。
竜一が意外な表情をする。
「急に決まったことなのですが、あなたにお伝えしておきたい事がありまして」。
前置きをして藤原は話始めた。
「実は、まだ百パーセントあなたを信用しているわけではないのです。それで、退院に合わせてあなたを監視する者を派遣することになったのです。ただ、陰でコソコソとやりたくはなかったものですから、ここでその監視員をご紹介しておこうと思いまして」。
竜一が意味を察しかねて、藤原の顔をまじまじと見ていると、藤原が不意に目をそらした。
「彼女があなたの監視員です」。
藤原の目線を追って行くと、そこにはミニのスーツを着た女性が背を向けて立っていた。
藤原が言い終わると、女性は振り返り、笑顔を作る。その女性は弓子だった。
それこそ不意を突かれた竜一は、数秒間の沈黙の後「何故?」と藤原を問ただした。
「彼女はもう定年が近いんですよ。ここの看護婦の定年は、三十歳なんですよ。それに、特定の人間に好意を持つ女性は、ここの仕事に向きませんのでね」。
竜一は、まだ狐に摘まれたような顔をしていた。
「彼女には、定期報告の義務も与えていませんし、監視の期限も設定していません。後は、あなたしだいという事です。ただし、経費はあなたの方が負担してください」。
半ば吹き出しそうになりながら藤原は言葉を括った。
クリームイエローのスーツを着た弓子は、白衣とはまた違った魅力に溢れていた。
ジャケットの下の薄いブラウスは少し窮屈な感じで、豊かな胸の形そのままに張り出していた。ブラウス越しにブラジャーのレース模様がくっきりと浮び上がっている。
ボックスプリーツのスカートは股下ぎりぎりの超ミニで、ストッキングは穿いていない。血管が浮き出すような白い太腿を惜しげもなく晒している。
少しでも腰を落とせばスカートの中が丸見えになってしまう様なきわどいスタイルである。
弓子はハイヒールを鳴らして竜一の前に歩み寄ると、深々と頭を下げた。
「これからも、どんなご要望にもお応えいたしますので、お側に置いてください。よろしくお願いいたします」。
低姿勢な言葉ではあったが、言い方には嬉しさが滲んでいた。その口上を述べる唇は、今までになく鮮やかな色をしていた。
玄関先に出ると、黒塗りの車が待っていた。車の脇には、やはりスーツ姿のめぐみが笑顔で立っている。
「あなたと弓子クンのために特別お車を用意しました。今日は駅までで、崖下には向かいませんので安心して乗ってください」。
藤原がきつい冗談を言う。
弓子と二人で後部座席に乗り込むと、めぐみも運転席に乗り込んだ。
「解かっていると思いますが、ここには、まだ景子クンも居るのでよろしく対応してください」。
窓越しに藤原が最後の注意を促す。
車が動き出すと藤原と景子が深く頭を下げていた。
竜一が運転席に目をやると、めぐみはミラー越しに笑みを浮かべる。
「今日は、ただの運転手ですので、私のことは気になさらないでください」。
竜一が向き直り弓子を見ると、弓子も竜一の方を向いていた。
竜一は、ゆっくりと目を落としながら、あらためて弓子の身体を観賞した。
はち切れそうなバストが竜一を誘っている。ブラウスの上にそっと手を押し当ててみると、火照った胸の温かさが伝わってくる。
「あっ、そのまま揉まれたら、後が辛いです」。
確かに、母乳に濡れた胸元のまま、人込みの中を歩かせるわけにも行かない。竜一は揉みしだきたい気持ちを押さえて、そのまま目線を下げると、揃えられた膝が視野に入ってくる。
むっちりとした太腿の付け根までがスカートの裾から見え隠れしていた。
竜一がスカートの中にゆっくりと手を入れると弓子は少し膝を開き気味にする。
指先がすべすべの丘に直に触れる。弓子は白衣のときと同様に、スーツのスカートの下にも何も穿いていなかった。
「看護婦を辞めてもノーパンのままなんだ」。
「はい、何時でもこの身体を楽しんでいただけるように、これからもずっと穿かないようにいたします。何処でもお好きな所でオモチャにしてください」。
何とも嬉しい答えが返ってきた。
竜一は弓子の中に指を入れたままだった。
「また指がふやけっぱなしになるな」。
竜一の言葉の後、車内にはネチャネチャと淫らな音が響いていた。
暫く指を入れたまま弄んでいると、弓子が口を開いた。
「よろしければ、お飲みになりませんか?。今日は、まだ飲んでいただいてないので、胸がかなり痛いんです」。
竜一が頷くと、弓子はゆっくりとブラウスのボタンをはずし始めた。
白いハーフカップのブラジャーに包まれた乳房は、静脈が浮かび、今にも飛び出しそうに張り切っていた。レースの縁からは半ば乳首までが覗いている。
弓子がブラジャーの中から乳房を剥き出しにすると、すでに乳首の先からはミルクが滲み出している。
見ていると一滴の白い雫が零れブラジャーの中に吸い込まれていった。
弓子は、ポタポタと白汁の滴る重たげな乳房を差し出す。
目の前に突き出された瑞々しい乳房を見ると、竜一は催眠術にかかったように乳首を含み、何時までも弓子の母乳を飲み続けた。
(完)
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