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数日後。
その日は、ワークルームを初めて利用することになっていた。
部屋の前には、藤原と言う男が待っていた。
藤原は病院の事務長で、ワークルーム内の設備の説明をしてくれた。
そして最後に忠告を加えた。
「ここからは外部との連絡も勿論可能ですが、この病院内の様子については一切お喋りにならないよう、くれぐれもお願いします。看護婦のユニフォームだけでも世間は充分に関心を持ってしまいますから」。
それを言い終わると、藤原は部屋を出ていった。
竜一は、一人になるとさっそく室内を調べ始めた。
監視用の隠しカメラなどは無い。しかし、パソコンの裏を見るとLANカードの他に見慣れないカードが装填されていて、それにもケーブルがつながっている。
「パソコンの利用は危ないな」と竜一は思った。メールなどを使えばその内容が筒抜けになってしまうかもしれない。
となると電話やファックスも盗聴されているかもしれない。竜一はそれらの機器類にはいっさい手を触れず、レポート用紙に今まで院内で起った事をメモすることにした。
レポート用紙をカバンにしまう時、用心のため、紙の間に短い髪の毛を挟んでおいた。
その晩、夕食の片付けを終えた弓子が病室に入ってきた。
さっそく、弓子の身体をオモチャにしようと思っていた矢先のことである。
「お風呂に入りませんか?」。
弓子が竜一に訊いてきた。
竜一が意味を理解しかねていると、いつもの笑顔で説明してくれた。
「この病院にはシャワールームとは別にお風呂場があるんです。ただ、ホテルの様な大浴場ではないので、皆さんに交代で利用してもらっています。実際には週に一回程度の利用ができます」。
「そう言えば、丸一週間湯舟には浸かっていないな」。
竜一は他意無くそう思った。
「有難いですね、お願いします」。
「タオルなど必要なものは、お風呂場に用意してありますので、そのままどうぞ」。
言うと、弓子は先に立って竜一を案内した。
浴室は二階にあった。浴室の広さは、普通の家庭風呂の倍ほどで、洗い場にはウレタンのマットが敷き詰められていた。
脱衣所にボケッと竜一が立っていると、弓子が服を脱がせ始めた。言われるがままに手足を上げ下げし、素っ裸になると、弓子は湯加減をみて竜一に浴槽に入るよう促した。
浴槽に浸かったまま脱衣所に戻った弓子の方を見ると、彼女も白衣を脱ぎ始めていた。
期待に胸が膨らみ、股間も早くも元気になりだしていた。
弓子は、ベルトを取りはずすと、前のボタンをはずし、ゆっくりと白衣を脱ぎ落とした。
レースをふんだんにあしらった白いブラジャーと合わせたようなガーターベルト、それに白いストッキングだけを身に着けた弓子の姿は、ドキッとするほど妖艶だった。
ストッキングを脱ぎガーターベルトをはずした弓子は、最後にブラジャーをはずして、浴室内に入ってきた。何故かナースキャップだけは付けたままである。
完全に素っ裸の弓子を見るのは初めてだった。歩く度にユサユサと揺れるメロンのような乳房は、かなりの見応えである。
「そんなに見詰められると、やはり恥かしいです」。
白い胸を押さえるように恥らいの姿勢を見せる。
しかし、女の手で隠すには弓子の乳房は余りにも大き過ぎた。乳首は押さえたものの、その豊な膨らみの輪郭は半分も隠すことはできなかった。
これが竜一をさらに刺激し、既に分身はピンピンに強張っていた。
弓子が湯を浴びるが、直ぐには湯船に入らない。
「お身体を洗いますから、ここに座ってください」。
洗い場に置かれた腰掛けを差し示した。
竜一は、元気な息子を手で押さえ付けるようにして、それに従った。
弓子はボディソープを取りだすと、竜一にではなく、自分の身体に塗り付ける。
そして竜一の膝の上に跨がると、身体を擦り寄せてきた。
「これは、まるっきりソープランドだ」と竜一は思った。
弓子は、股間と乳房を竜一に擦り付け身体をマッサージして行く。
柔らかい弓子の身体の感触に耐え切れず、竜一は両手でその巨大な乳房を揉みだした。
「ああ、もっと」。
目をつむって気持ちよさそうに身体をくねらしていた弓子が艶めかしい声で囁く。
竜一がさらに強く乳房を揉みしだくと、乳首から白い乳汁が零れ出してくる。
弓子は自分の母乳をローションに見立てるように竜一の身体に塗り付け、さらに乳房を押し付けてくる。
この淫靡な状況に我慢し切れなくなった竜一は、弓子の脚を抱き上げ、下からこわばりを突き上げた。
ソープとミルクで滑りがよくなったため、弓子の中への挿入はあまりにもスムーズだった。しかし、次の瞬間弓子は強烈に竜一の分身を締め付けた。
しかも、環状の締め付けは、這うように位置を変え、竜一の精を搾り取るかのようだった。
あまりの快感に身構える余裕など無かった。耐え切れず竜一は、弓子の中に男の証を送り込んでいた。
「私も身体を洗いますけど手伝っていただけますか?」。
竜一がシャワーを浴びて湯舟に入ろうとすると、弓子が声をかけてきた。
竜一がハテと言う顔をすると、弓子は恥かしそうに顔を染めながらも、マットに腰をおろし、両脚を大きく開いていった。
中央には体毛を伴わない亀裂がパックリと口を広げていた。
弓子の意図が解ると、竜一はボディソープを手に付け、弓子の中心部に指を挿入した。
「もっと」。
中で指を蠢かすと、弓子は喘ぎ始め、うわ言のように呟いている。
竜一は指の数を増やし、三本の指で弄ぶ。
しかし弓子は「もっと、もっと」と呟き続ける。
竜一が親指を除く四本の指を捩じ込んだときだった。
「全部入れてください」。
竜一がぎょっとして顔を見上げると、弓子は薄く目を開ける。
「大丈夫ですから、そのまま手を入れてください」。
竜一は右手の指をすぼめるように尖らせると弓子の亀裂に押し当てた。そして、ゆっくり指を埋めて行き、手の甲にやや抵抗のあるところまでくると、思い切って腕に力を入れた。
すると竜一の手首は弓子の体内に吸い込まれるようにスッポリと入って行った。中は驚くほど熱くなっている。
ゆっくりと腕を前後に揺さぶると、弓子は再び喘ぎ始める。さらに腕のストーロークを大きくすると、彼女は痙攣するように身体を振るわせる。
「あっ、あーー」。
竜一は、弓子が我を忘れて「イク」姿を初めて見た。
半ば意識を朦朧とさせながらも弓子の膣は、ぴっちりと手首を締め続けていた。それを少し無理やり引き抜くと、コポッと空気の入る音が浴室内に響いた。ポッカリ空いた弓子の洞屈の奥は、粘り気の強い粘液が糸を引き、なおも盛んに収縮を繰り返していた。
二人は向き合って浴槽に浸かっていた。弓子は相変わらずナースキャップを付けたままだった。こめかみの辺りから零れたほつれ毛が何ともいえず色っぽい。
そんな姿を見ながら竜一は、弓子の中に指を入れ弄んでいた。
「あん。そんな悪戯をされたら、また変な気持ちになってしまいます。それに、お風呂に入っていると、不思議とオッパイが張ってくるんです」。
竜一が目線を下げ弓子の乳首を見ると、そこからはミルクが噴き出していた。水中で噴出したミルクは煙の様に拡がり、湯舟を濁していった。
竜一が乳房を持上げ、乳首を湯舟から出してみると、白い筋が勢いよく弧を描き、二メートル近くも飛び散っていった。
その夜、消灯時間は過ぎていたが、竜一は灯りをつけたままベッドに寝転がっていた。
天井を見詰めていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「はい」。
返事をすると、妖しい表情をした弓子が入ってきた。ストッキングは、穿いておらず、口紅の色が妙に濃い。
聞けば、弓子は明日、明後日が休みで、その間別の看護婦が来るとのことだった。誰が来るのかは、特に言わなかった。
竜一は二日の間、弓子を抱けなくなる。この日、彼女を抱くのは二度目だが、一応の抱き納めということで、弓子をベッドの上に抱き上げた。
まずは、白衣の前を開き、乳汁を湛えた豊満な乳房を吸った。事の前に飲んでおかないと、シーツがミルクでビショビショになるのである。
乳首を吸いながら弓子の股間に指を這わす。予想通り、既にそこは樹液を溢れさせている。
暫く指で弄んでいると弓子が囁いた。
「また全部入れてください」。
男の一物のことではない。
「淫乱な看護婦さんだ」。
竜一はそれを察するとニヤッとした。
手の甲に愛液をまぶすと、指をすぼめゆっくりと手首を弓子の中に押し込んだ。
弓子も口に竜一の矛先を咥え、激しく興奮している様子だった。
竜一も手首までを入れるという未知の領域を体験して、異常な興奮を覚えていた。
そして、そのままの体勢で二人は果てていった。
終わった後、オシッコを弓子に飲ませながら、竜一はふと思った。
「ここでは、患者が看護婦のミルクを飲み、その患者が看護婦にオシッコを戻している。『循環』がこの病院のキーワードだな」と。
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