真昼の情事/官能小説


  循環病棟

                        蛭野譲二

   7.誘惑のテニス


  
 この日は、午前中屋内でアスレチックを行い、午後からテニスをする予定になっていた。

 昼食後、竜一はテニスウエアに着替えていた。

 テニスは、もう十年近くもやっていない。身体が付いて行くかなど心配面もあったが、それ以上に別の期待もしていた。

 コートに出ると、そこにはテニスのユニフォームを着た女性が立っていた。相手をしてくれるインストラクターだ。

 そのインストラクターの顔は、見覚えがある。

 「奥村めぐみです。よろしくお願いします」。

 そう挨拶され、はっきり思い出せた。入院のとき最初に会った受け付け嬢だ。

 「本職は、こっちなんですよ。病棟の看護婦以外はローテーションでフロントを受け持っているんです」。

 めぐみは、白いニットのシャツに、かなり短いプリーツのスコートを身に着けていた。シャツ越しに身体のラインがくっきりと浮び上がっている。胸は不自然なくらい大きい。


 テニスは軽いストロークから始まった。

 めぐみの胸は身体を動かす度にユサユサと大きく揺れていた。しかも、スコートがヒラヒラして太腿から腰に至る素肌がチラチラと見える。男にとっては、何とも楽しい光景である。

 めぐみが振り向いてボールを拾いに走りだすと、竜一は目を凝らした。もちろんボールを拾う瞬間を見逃さないためである。

 めぐみが前屈みになってボールに手を伸ばすと、スコートが上がりお尻の部分までが見えはじめた。やはりアンダースコートは着けていない。

 さらに裾が上がると、お尻の割れ目までがすっかり見えた。

 弓子が言ったとおり、彼女もパンティーを穿いていない。ただでもお尻が見えそうな短いスコートであるにも関わらず、その下には何も穿いていないのである。

 話には聞いたことはあるが、ノーパンでテニスをする女を目の前にしたのは流石に初めてだった。

 そうとわかると、めぐみのスコートの裾が気になってしかたがない。結局うまくボールを返せずに、やたら玉拾いに走るはめになった。

 三十分もすると竜一はゼイゼイ息を切らせ始めた。

 「少し休みましょうか」。

 それを見ためぐみが声をかけてきた。

 二人並んでベンチに座ると。

 「やあー、久しぶりなんで、うまく打てませんでしたよ。それにスコートの裾が気になってしまって」。

 「入院されたばかりの方は、皆そうみたいですよ。でも、私の方も人に見られるのは快感なんです」。

 竜一の露骨な言い方にもめぐみは怒る様子もなく、普段の顔で話を返す。

 「いつも穿いてないんですか?」。

 「ええ、フロントでお会いしたときも、そうでしたよ」。

 めぐみは、僅かに日焼けた顔に再び笑い浮かべると、話を続けた。

 「私の場合、濡れやすいので、風通しを良くしておくと、とても快適なんです。毎週家へ帰っているんですけど、そのときもスカートの下には何も穿かないんです。私は、ジーンズやなんかのパンツも好きじゃないから、アウターもインナーも、もう二年以上、穿いたことがないんです」。

 話が一段落したところで、竜一は、弓子が言っていたもう一つの事を確認することにした。

 「喉が渇きました、何か飲ませてもらえませんか?」。

 「冷えたものでなくてもかまいませんか?」。

 心得たようにめぐみは確認する。

 竜一が頷くと、バッグから紙コップを取り出した。

 「ここのミルクの味にはもう慣れくましたか?」。

 そう話しながら、シャツの裾をたくし上げ始めた。

 コットンのブラジャーに包まれた乳房は、彼女自身の顔と同じくらいの大きさだった。

 ブラジャーのカップをずらし乳房を露にすると、すでにミルクが滲み出していた。

 めぐみも母乳が豊富なようである。紙コップをあてがい、乳房を搾り始めると、乳首から白汁が勢いよく噴き出してきた。静かなテニスコートに紙コップを叩く白い飛沫の音が微かに響く。

 ミルクをなみなみと注がれた紙コップを手渡されると、竜一は一気にそれを飲み干した。

 生温かいミルクを飲むことに不思議と慣れてしまっていた。

 めぐみの乳首を見ると、まだポタポタとミルクが滴っている。

 「まだだいぶ張っているみたいですね」。

 「ええ、今日はお昼に搾れなかったので、パンパンで痛いくらいに張っているんです」。

 めぐみは、素直に答える。

 「じゃぁ、吸い出してあげましょうか」。

 「有難うございます、助かります」。

 めぐみは、両方の乳房を剥き出しにした。

 竜一が乳首を摘むとピュッとミルクが飛び出し、顔にかかった。

 顔を手で拭いながら乳首を咥え、吸い始める。口の中に淡い甘味が広がっていった。


 乳首を咥えながら見上げると、めぐみは気持ち良さそうに目をつむっている。

 竜一は、そのまま手をめぐみのスコートの中に忍び込ませた。

 無防備の股間をまさぐると、指先がすべすべの丘に触れた。彼女の恥丘にも陰毛は無かった。

 指の位置を少し下げると蜜壷を探り当て、中指を進めてみる。めぐみの体内は熱いくらいに温かく、指に反応して締め付けてきた。

 人差し指を添え、二本の指を出し入れすると、めぐみは喘ぎ始めた。

 めぐみの股間は洪水状態だった。竜一が脚をM字型に開かせて覗いて見ると、女の密洞からは粘った液体が脈打つように湧き出していた。色は透明からやや白濁したものに変わっていた。

 溢れた粘液は、尻の方に流れて行きベンチを濡らしていた。さらにベンチの板の隙間から零れた滴りは、地面に落ち水たまりを作っていた。

 この淫靡な光景に竜一の方も我慢できず、短パンを下げる。めぐみに覆い被さるようにして、一物を挿入した。

 既に洞窟は濡れそぼっていたため突端は難なく最深部に達した。しかし、直ぐにめぐみの肉洞は竜一との密着感を強める。これほど熱く、ウエットな感触を味わうのは初めてだった。

 竜一は、そのまま一気にピストン運動に入る。一物を抜き差しする度に大量の粘液が溢れ出る。袋も愛液まみれだった。

 往復運動を続けながら、乳房を揉むとまだ乳首からミルクが滲み出てくる。両手で各々オッパイを掴み直すと、同時に搾り上げてみる。

 濃いピンクの突端から白い飛沫が、飛び出した。腰を使いながらもオッパイを揉み続けると、母乳の勢いはさらに増し、空に向かって噴き上がる。

 めぐみの内臓は竜一の外器をじんわりと締め付けていた。それは、痛いほど窮屈なものではなかったが、真綿のような心地よさがあった。

 暫し感触を楽しんだ竜一も限界に近づいてきた。指先で乳首を転がすように弄ぶと、めぐみの締め付けが一気に強まった。

 「あっ、いいー、中に出して」。

 上り詰めてきためぐみが囁く。

 それを聞いた竜一は一際深くめぐみの体内に入り込み、思い切りほとばしらせた。

 事が終わると、めぐみは、弓子同様に口を使って竜一の一物を綺麗にしてくれた。その間中しゃがんだめぐみの下の口からは、濁った液がダラダラと垂れ続けていた。



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